僕と壁に挟まれちゃって逃げ道なんか無いのに、ナマエは身をよじって逃走を試みたようだ。もちろん僕が逃すわけないから、後ろから胴に手を回してぐっと抱きこむ。拘束から逃れようと必死に僕の腕へ爪を立てるナマエが可愛くて滑稽だった。動物みたいだ。

「僕の用まだ終わってない、逃げちゃダメ」

丁度良く目の前にあったナマエの首筋に噛みつく。びくっと体をこわばらせて泣き声を漏らしたナマエに気を良くしてがぶがぶと何回も甘噛みを繰り返す。そのたびに揺れる体と零れる押し殺したような悲鳴に興奮した。べろっと噛み痕を舐めたら赤々としたアトが残っていたので、僕は嬉しくなってしまってそこに何度も何度もキスをした。



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