うっすら目を潤ませてるナマエが可愛くって仕方ない。まつげが細かく震えてるのを間近でじっくり観察する。
「なんで震えてるの、ナマエ」
ゆっくり肩と頬に手を添えた。一瞬身を縮ませたナマエに口元がつい吊り上がる。って僕が笑った顔なのはいつものことだけど。
「僕怖い?」
柔らかい頬に人差し指と中指を押しつけたら、ふにふにしてて気持ち良い。弾力のある肌に指先が沈む感触を楽しんでいたら、余計ナマエはぷるぷると震えてしまった。怖がらせる気は…まぁ少しはあったけど。ここまでする気はなかったのになぁ。
「怖くないよ、ね?」
唇にそっと口づけてから、ぎゅっと閉じている瞼にもキスを落とした。
怖がってる姿、かわいい。