紳士的な人だから、と逃げ道を与えた
「ふかふか…サラサラ…眠い………すぴー」
「……君さぁ、何なの、そのカッコは誘ってるわけ?」
「…ハッ!え"っ!?誘ってないです、仮眠です!」
「そうだねそうだけどそうじゃなくてさ!そうじゃなくて…男の前でそういう、無防備なカッコしてると襲われるよ」
「プスススススピー」
「…なに笑ってんの…笑ってるの?寝てるの?」
「襲われないですよプスススー」
「はぁ?僕のことナメてるの?手出しできないだろうって?君なんか一捻りだよ。痛い目みないと分からないなら襲ってやろうか」
「ふふふ」
「何、笑って」
「クダリさんは私を襲ったりしません」
「そんなこと言い切れないでしょ」
「いいえ。クダリさんは、私を襲ったりしませんよ」
「…なにさ。いつか襲っちゃうからね」
「ふふふー。それは怖いですねぇ」