紳士的な人だから、と逃げ道を与えた


「ふかふか…サラサラ…眠い………すぴー」

「……君さぁ、何なの、そのカッコは誘ってるわけ?」

「…ハッ!え"っ!?誘ってないです、仮眠です!」

「そうだねそうだけどそうじゃなくてさ!そうじゃなくて…男の前でそういう、無防備なカッコしてると襲われるよ」

「プスススススピー」

「…なに笑ってんの…笑ってるの?寝てるの?」

「襲われないですよプスススー」

「はぁ?僕のことナメてるの?手出しできないだろうって?君なんか一捻りだよ。痛い目みないと分からないなら襲ってやろうか」

「ふふふ」

「何、笑って」

「クダリさんは私を襲ったりしません」

「そんなこと言い切れないでしょ」

「いいえ。クダリさんは、私を襲ったりしませんよ」

「…なにさ。いつか襲っちゃうからね」

「ふふふー。それは怖いですねぇ」



×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -