バレンタインの没
「名前の最初にチってつくあのお菓子が食べたい」
「…またベタなこと言いますねー」
「2月ってそういう季節」
「うーん…じゃあ買ってきます」
「作って」
「嫌です面倒臭い」
「やだー!作ってよー!」
「うーるーさー!」
「作ってくれなきゃ食べない」
「えぇー。じゃあ食べなくていいですよ」
「やだ!」
「わがまま!…あ、そういえば今日持ってた気がするなぁチのつくアレ」
「え」
「食べますか?自分用に持ってたやつなんでちょっとぐしゃってなってるかもだけど…」
「ううーん、その場で取り繕ったようなのじゃつまんない…でもちょうだい!」
「はいどうぞ、チュロス」
「チュロス!?どっどこから出したの!?」