「さて…今日は前回に続き源氏物語を学んでいこう。ナマエ、漫画はしまってくれ」
「バレましたか…」
「お前何やってんだよ」
「最前列で堂々と読まれたらね。ちなみにタイトルは?」
「まんが!源氏物語、です」
「ハァン。それ対象年齢12歳のやつだろ」
「え、何でギーマ先生そんなこと知ってんの」
「ナマエ、本ひっくり返せ。裏に書いてあるよな対象年齢」
「…あ、ほんとだ12歳」
「ギーマ先生もこの本読んだのかなぁ」
「これ結構面白いですよね先生。光源氏がロリコンとか」
「キミそれは本当に小学生向けの漫画なのかい?」
「無限であり未知の可能性を秘めた幼女に希望を託す光源氏はある意味ギャンブラーと言えるかもしれないな」
「ていうか自分好みにロリを育てるとかそれなんてギャルゲ?って感じですよねー!」
「言われてみるとそうだな、リアルギャルゲ」
「そんなの学校で教えていいの?」
「キミたちみたいな解釈をする人がいなければ問題ないはずなんだけどね」
「光源氏ロリコンでマザコンとか救いようなくない?」
「やべぇな光源氏」
「でもイケメンだったんでしょー、なら許されるんじゃない?どう思います?ギーマ先生」
「ギーマ先生、こいつらの言うこと聞かなくていいですからはやく授業進めてください」
「そうだな…作品に対する理解を深めるのも大事だろう、今日はこのまま討論しようか」
「そんな!ディベートの授業じゃないんですよ!?」
「光源氏はギャルゲ好きのキモオタだ!」
「異議ありー!イケメンは何をしてもキモくなりません!」
「いつもやる気のない彼らがこれとはね…いいねえ、ホレボレするよ」
「くそ!教師からしてほんとメンドくさいな!」
13:00〜14:05 古典