「いよいよ」
「これで最後かぁ」
「いま何点差なの?どっちが勝ってるの?」
「さぁ……」
「そもそも得点板どこに置いてあんだ?本部のテントか?」
≪……、最後の競技は、教員によるスウェーデンリレーです。ただいま赤組382点、白組394点。赤組、頑張って下さい。では選手入場、………≫
「おい負けてるじゃねーかよ」
「負けてるわね…」
「でも12点差じゃないか。巻き返せるだろう」
「このリレーで勝つと何点入るの?」
「20点」
「何でチェレンそんなこと知ってるの?」
「プログラムに書いてあるよ」
「……あ、ホントだ。誰もこんな後ろまで読まねーだろ…チェレンをのぞいて」
「ノボリ先生頑張ってー!!」
「頑張ってくださぁい!」
「ゲーチス先生転んで下さーい!」
「バトン落として下さい!」
「中年太り!」
「な、何なのですかアナタたちは!ワタクシは太ってなどいませんよ!」
「クダリ先生も頑張って下さーい!ノボリ先生に勝たない程度に!」
「ありがと!!けど全力でノボリ負かすね!」
「任せて下さい、クダリに負けるようなことはありません!……前走者まででよっぽどリードされていなければ!!」
「ノボリ先生頑張ってぇー!!…あ、ゲーチス先生…………バトン落としちゃえ」
「……えっゲーチス先生バトン落とした……………ベル?」
「なぁに?トウヤ?…なぁに?」
「なっ何でもねぇ!何でもないです!」
「そぉー?」
「ゲーチス先生のあとはカトレア先せ……誰?あのスーツ」
「用務の…コクランさんだと思うよ」
「すげぇ、肩車して走ってやがる」
「うわぁシキミ先生速いんだねぇ!」
「…………胸が……すごい揺れてるわ……!何あれ!何あれ!」
「…トウコ。トウコ、そう落ち込むなよ」
「キミにはキミの良さがある」
「は?何言ってんの叩きのめすわよ」
「ごめんなさい」
「ノボリ先生くる!ノボリ先生くるぞ!」
「頑張ってぇぇー!!」
「……やっぱり速いね。別格だ」
「おぉぉぉ……デッドヒートだな……」
「ノボリ先生ー!!」
≪………、ゴールインしました!勝利を制したのは……赤組です!おめでとうございます!………≫
「やったぁー!!」
「勝った!勝ったー!!ノボリ先生ー!!」
「すごかったわ!ほとんど同時だったじゃない!」
「すげーな!ノボリ先生やっぱかっけーな!な、N!」
「そうだね。あー、トウヤ」
「なんだ?」
「ノボリ先生体調悪いんじゃないか、あれ」
「………熱中症、かしら…貧血?」
「てーことは…………………ナマエとノボリ先生、二人っきりになんのか?保健室」
「今後の展開に超期待だわ……!!」
「いや、コーン先生がいるだろう?」
「何だよNノリ悪りーなー」
「それは悪かったね」
「拗ねんなよ」
教職員スウェーデンリレー