「……おや、どうしたんですナマエは。転びましたか?頭でも打ったんですか」
「転んだんじゃないです、熱中症だと思うんすけど」
「わたし転んだりしませんし…」
「冗談です。ナマエが熱中症ねぇ。健康だけが取り柄だと思ってましたが…まぁこれは健康関係ないですね。奥のベッド空いてますから寝ときなさい」
「うぇぇ…はい…」
「大丈夫か」
「おっけーおっけー、運んでくれてありがとよ、苦しゅうない面を上げよ」
「何だお前その喋り方」
「ほらナマエ、氷枕」
「うひょーうありがとございますー…超ひんやり」
「毛布使うかい?」
「いやいやいらないよ!」
「ハイ麦茶、飲みなさい」
「これはこれはどうも、いたれりつくせりですねうっふふふ」
「体育祭で熱中症になる馬鹿の面倒をみるのも保健医の仕事ですからね…あなたたちグラウンド戻らなくていいんですか?あ、紅茶淹れましょうか、温かいやつ」
「いやいやいいです」
「ボクらもう戻るよ。お大事にねナマエ」
「おうよ、ありがとねー」
「………まったく、ナマエは週に何回保健室来たら気が済むんですか。そんなに保健室好きですか」
「えぇぇぇ今日のは不可抗力じゃないですかー」
「あぁそうだ、そう言えばこれからはサボらず授業出るんですって?これでこのコーンも一安心です」
「えっそれデマです、トウヤくんの嘘です!信じないで下さい!」
「何がデマですかこの馬鹿、本来授業はサボるものではありませんよ!」
「ひーごめんなさいごめんなさいちゃんと授業出ます出ます」
「約束ですからね。ナマエの成績が下がってるってアララギ先生もお嘆きでしたよ……あ、クッキー食べますか?」
「そうやってコーン先生がお菓子くれるからますます授業サボって保健室来たくなっ」
「もうナマエにお菓子を与えるのはやめましょうかね…」
「えっやだ嘘です!冗談ですって!授業ちゃんと出ますからぁぁクッキーしまっちゃわないで下さい!」
保健室にて