「えーそれで、地域との交流………若い世代の育成が……我が校の……みな十分に……であるから……」


「あ、アデク校ちょ…」


「話長ぇよオッサン…ッ!」


「………………」


「N、顔白いわよ大丈夫?」


「ふぇぇ……」


「………うっ」


「チェレン平気か…メガネずりおちてるぞ、メガネ無くなったらお前ただのでこっぱちだぞ」


「目の前が白くなってきた」


「やだ…ナマエ大丈夫?保健室行く?」


「…だいじょぶ!」


「……ので、皆二度と来ないこの素晴らしき青春の日々を無駄にすること無く有意義な毎日を送るように!」


「青春の素晴らしき時間ならアンタのせいで現在進行形に削られてるよぉ」


「えっベルちゃんそんなこと言う子だったっけ」


「ではこれより第63回体育祭を開催するーッ!」


「やっとか」


「な、長かった…!」


「………ぅぐ」


「N、顔が白いどころか緑色だわ。ここでしゃがんでないで救護テント行きなさい」


「おい大丈夫かよしゃーねーな、これだからモヤシっ子は」


「N室内競技は得意なのにねぇ」


「普段太陽の下に出てないからこうなるのよ!テント行く前に水飲んどきなさい!」


「………」


「口も開けられないくらいなの!?大丈夫!?」


「完全に熱中症だな」


「あ、何だろうなんかあっちの方さわがしい」


「うーん…?あ、ゲーチス先生がテントに担ぎ込まれたみたぁい」


「あぁ…」


「情けねぇオッサンだな」


「……」


「あら、N急に立ち上がって平気なの?大丈夫?」


「…大丈夫だよ」





開会式








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