「負けない!負けないよ!白組なんかに負けないよ!」
「ぜってぇ勝つぞ!」
「元気だね君たち」
「Nもテンション上げなさいよ!そんななまっちろい腕して体育祭なんて舐めてんの!」
「そーだよN、何その白い腕、羨ましいな!」
「そっちかよ」
「あー、トウヤにトウコにNにナマエ!」
「クダリせん…白組だと…!?」
「何ィ…?」
「へぇークダリ先生白組ですかァ…」
「似合ってるじゃないか、いつもどおりだし」
「でしょ」
「ということは」
「ノボリ先生は当然?」
「赤組だよ!」
「黒じゃないのかい」
「黒組なんてないじゃん、プッNってばいててごめんなさい」
「フーン、君たちが赤なら僕も赤がよかったなぁ」
「自分でどっちに入るとか決められるんですか?」
「んっと、ノボリが赤って言うから僕白にされたの」
「双子だからかなー?」
「単純に若くて体力ありそうなのが偏るとまずいからじゃないのかい」
「えー、シキミ先生が裏で糸引いてたりするんじゃない…騎馬戦とか。あ、騎馬戦は生徒だけだったかしら」
「クダリせんせー何に出るんですか?」
「僕はね、借り物競走と教職員スウェーデンリレー!の、アンカー!」
「うわー…スウェーデンリレーのアンカーってたしか…」
「600メートルのやつか」
「ちなみにノボリも同じのに出る!」
「え、リレーはともかく借り物競走に!?」
「ふっふっふ、あの仏頂面が借り物競走とか笑えるよね!」
「あっはー!何それ超見たーい!クダリせんせー頑張って下さいね、応援しますね!」
「え?うん、ありがとー」
「おいナマエ応援しちゃダメだ、クダリ先生は敵だぞ」
「あ、そっか!」
「心の中だけで応援したらいいわ」
「トウコちゃんあったまいー」
「ナマエがバ、」
「開会式始まるぞ!ナマエもトウコも準備しろ!」
「え、まだ日焼け止め塗ってない!」
「あとでやったらいーんじゃない?」
「ダメ!ナマエこっちきなさい、塗ったげるわ」
「えーべたべたするから嫌い…」
「赤くなってからじゃ遅いんだからね!」
「僕もうあっち行くよ、またあとでねー」
「はーい、赤組せいぜい頑張って下さーい」
「そっちこそね!」
開会式前まで