「ノボリ先生かっこよくない?」

「えー私クダリ先生の方が好きー!」

「うっそぉだってノボリ先生の方が頼れる男って感じじゃん!」

「クダリ先生は可愛いじゃん、超和むじゃん!」






「……ナマエ、」


「ん?」


「その般若みたいな顔やめなさいよ」


「え」


「お腹でも痛いのかい」


「…痛くないよ?」


「じゃあ何でそんなひでー顔してんだ」


「ひでー顔って…不細工ってことかー!悪かったですね、生まれつきです!」


「ナマエ」


「ちげーよ」


「お腹すいたのかい」


「なんでさっきからお腹のことばっか聞くのN」


「違うのかい」


「至って健康です」


「そうか」


「おいナマエはぐらかすなよ」


「何を?」


「お前なんでさっきからそんなにぶーたれてんだっつってんだろ」


「ぶーたれ…」


「ブスになるわよ」


「もう手遅れだよ」


「そんなことないよ」


「N、今のセリフ私の目を見て言える?」


「…言えるよ」


「そこは間を開けちゃダメでしょN!」


「人の話聞けって」


「何だっけ、私が不細工だって話?」


「違うよ、キミがお腹痛いって話だろう」


「違うわよ、しかめっ面してるとブスになるって話よ」


「ちげーよ!ナマエがさっきからずっとぶすくれてるって話だよ!」


「あーブスって言った!」


「仮にも女の子にブスはないだろうトウヤ」


「トウヤひどーい」


「てめぇら俺の事おちょくってんのか?俺のスカイアッパー喰らいたいのか?」


「すいませんでした」


「悪かった」


「ごめん」


「で、何なのトウヤ君は」


「だから…………………。」


「?」


「なんだい」


「早くー」


「ほら見ろ、お前らがワケ分かんないことばっか言うから忘れちまっただろうが!!」


「あはははっはは忘れてやんのー!」


「あんなに話聞けって怒ってたのに!怒ってたのに!」


「フフフ、トウヤ、大丈夫かい記憶力」


「うるせぇ!」


「まぁさっきは恍けたがボクはトウヤが何を言ったか覚えてるよ」


「あ?何だよ早く言えよ」


「あのだね、」


「そーだ、私化学準備室行ってくる!」


「え?何しに?」


「この間シャガせんせーんとこ怒られに行ったときシャーペン忘れた」


「またお前忘れ物かよ」


「いってらっしゃーい」


「いってきまーす」


「…で、何だっけN」


「うん、ナマエがしかめっ面してた話だろう」


「ああー…でもまーもうどうでもいいわ」


「ナマエ行っちゃったしねー」


「思うんだがナマエはノボ、」


「あー何か甘いもん食いてー。購買まだプリンあると思うか?トウコ」


「もう無いと思うわよ」


「あ、アレ、ナマエが前昼休みに保健室行くとお菓子くれるって言ってたな」


「行くの?」


「たかってくる」


「いってらっしゃーい」


「おー」


「…で、何だっけN」


「いや、もういい」


「えー気になるじゃなーい」


「さっきのトウヤの気持ちが少しわかったよ」


「ふーん」






教室と暇な時間






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