「XXがメスでしょー」
「そうだよ」
「で、XYがオス」
「そう」
「じゃあYYは?」
「そうはならないよ」
「なんで?」
「なんでって…それじゃ受精しないだろう。卵がないんだから」
「…あ、そっか」
「ナマエ、N、プリント終わったのか?」
「もちろん終わった!」
「キミはボクの解答を写しただけじゃないか」
「N、俺にも教えろ。何でここ違う色の個体が出てくるんだ」
「あ、あたしも教えて!何でここ黄色と白が2:1なの?3:1じゃないの?」
「…ナマエ、さっきキミにここ教えたよね。トウコに説明して。ボクはトウヤに説明するから」
「ぅえっ!?えっとぉー…何か…アレ、優性二個のがぽっくりするから、2:1になるんだよ、…?」
「お前それで分かると思うのか?」
「ナマエ……」
「あ、そっか優性ホモの致死遺伝子ね!」
「流石トウコちゃん!」
「…よくわかったなトウコ」
「すごいねトウコ」
「で?トウヤの方は分かったわけ?」
「あぁ?…あー、N、なんでここ黄色になるんだ。白じゃないのか?」
「これが抑制遺伝子でね…」
「ねートウコちゃん、YYって出来ないのかなー?」
「え…出来ないんじゃない?だってそれオス同士じゃない」
「やっぱそうだよねー…。あ、じゃあオスの生殖細胞のうちXのものどうしを人工受精させるってどうかな!できないのかな!」
「…お前何がしたいの?」
「トウヤ、聞いてるかい?」
「トウヤくん、Nがせっかく説明してくれてるんだから聞いたげなよー」
「お前が変なことばっか言ってっから気になって集中できねーんだよアホ!」
生物の授業と空想