「寒い!寒いよぉぉ」
「ナマエ、どうしてキミ半袖なんだい」
「ジャージ忘れた」
「バッカじゃね」
「誰か他のクラスの人に借りたらよかったのに!」
「誰かって?私このクラスにしか友達いないよ?」
「…ゴメン」
「先輩とかに借りるわけにはいかないしなぁ。色的に」
「学年カラーってこういうときめんどくさいわよね」
「寒いぃぃぃ」
「ボクのハーフパンツ穿くかい、教室までとりにいかなきゃならないけど」
「何言ってんだN、ハーフパンツ二枚ばきしたってあんまあったかくなんねぇだろ」
「二枚穿きじゃなくて…それもいいかもしれないけどね。ボクの方がナマエより背が高いからね、多少はしのげるんじゃないかと思ったんだ」
「貸して!もうこの際なんでもいい!寒い!何ならNのハーフパンツ頭から被って寒さをしのぐ!」
「それはやめろ」
「でもナマエ、早くしなくちゃ…あと一分ちょっとで授業はじまっちゃうわよ」
「あ、フウロ先生来たぞ」
「うっそ!」
「タイムアップだね。まあどうせこれから運動して体も温まるしいいじゃないか少しくらい」
「そう思うならNのジャージ貸してよ、上のやつだけでもいいから」
「嫌だよ、寒いじゃないか」
「我慢しろ」
「しょうがないから授業はじまるまではくっついててあげるわ」
「トウコちゃん…!あぁぁあったけー!人肌あったけー!しかもいい匂い!」
「トウコ、ナマエから離れろ。変態がうつる」
ジャージと体育