「こんにちはー。コーン先生ー?」
「はい?…ああナマエ。どうしました?またサボりですか」
「さ…サボりじゃないですよ…?ちょっとお腹が痛い気がしまして」
「お腹が?風邪ですかね。はい、体温計。…ちなみに今の時間、授業は何ですか?」
「数学でーす」
「問題なし。教室に帰りなさい」
「そんなご無体な…!」
「ナマエは数学の度に頭痛がするだとか腹痛がするだとかいってここに来るじゃないですか」
「実際数学のとき体調がわるくなるんですよー」
「それはただの怠惰です」
「…あ、ほら!37.7!」
「おや。今日は本当でしたか」
「今日はって」
「わかりました。ベッドで休んでいって良いですよ。左から2番目のをどうぞ」
「ありがとうございますー…?え、誰か他にいるんですか?」
「はい。教育実習の先生が寝てらっしゃるので静かにお願いしますね。ご存知ですか、教育実習のノボリ先生」
「知ってますよ、ノボリ先生…体調悪いんですか?」
「だからここに来ているんでしょう。ナマエもはやく寝なさい。ホラホラ」
「はーい」
「カーテン引いときますからね。ちゃんと毛布かけるんですよ」
「わかってますよーう」
「コーンはこのあと少し保健室を離れますが…」
「ちゃんと寝てますってば」
「そうしてくださいね」
「…………、」
「(あ、ノボリせんせー起きたな)」
「…ごほ」
「せんせー?」
「!……はい、ナマエさんですか?」
「そうですよ。ノボリ先生、風邪ですか?声かすれてますね」
「で、すかね……はぁ…。ナマエさんも…?」
「…そんなところです」
「………」
「先生、この時間は授業ないんですか」
「はい…ちょうど空き時間です…、あなたは?」
「数学でした」
「え…ク、ダリの?」
「そうです」
「はは…ナマエさん、あなた全然数学、受けてないですね」
「ひひ、さーせーん」
「クダリ、今頃がっかり、してるでしょうね」
「してますかねー」
「ええ、昨日も…遅くまで準備していたみたいですから」
「授業の?」
「はい。…あなたが退屈して眠ったりしないように」
「うわ…クダリ先生ごめんなさい」
「体調が悪いのではしょうがありませんよ」
「んー、…………」
「…ナマエさん?」
「(熱はちょっとあるけどサボりだなんて言えない…)」
「…寝たのですか?」
「…………」
「おやすみなさい、ナマエさん」
「(クダリ先生まじごめんなさい)」
保健室にて