ヤンデレが許されるのなんて若いうちだけなんだから!枯れたみたいにしわしわのおばあさんになっちゃったわたしにも同じことがいえるの?きっとあなたは若いわたしにしか興味ないんだわ、クダリさん。おじいさんになったあなたはきっとわたし見て若かっときのわたしと重ねるんだわ、そしてため息をつくのだわ、そんなのわたし、例え相手がだろうと嫉妬しちゃう!
僕は君が好きなんだ、時間がどれだけたったってその分君を余計に好きになりこそすれ過去の君を優先させることなんてありえない。だって僕は君と重ねられる一分一秒の時間がこんなに愛しいんだ、たとえ君がしわくちゃのおばあちゃんになっちゃったって毎週日曜日の朝にきれいなバラの花束をひとつ君に贈るよ。散ってしまったはなびらで僕らの寝室が埋まってしまうくらいいっぱいいっぱい!枯れたバラの花ことばは知ってる?生涯を誓うよ、僕は君に。僕の大事なおひめさま。


そういって差しだす色とりどりのバラの花束を、わたしは今日も結局受け取ってしまうのだった。だってお花に罪は無いもの、別に彼の言葉に揺らいだとか、そんなんじゃあないんだから。わたしの寝室の床はもうその半分以上を彼の贈ってくれた花で覆われてしまっている。つまりつまり、噎せ返るような濃厚なかおりに、彼を思い出さない夜なんてないのでした。いいかげんあなたも紳士を気取らず、早くこんばんは月がきれいだねって笑ってわたしを攫いに来てほしいわ!



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