(あ 雨…)

最近は突然の雨も嫌いじゃない。
また、あなたが来てくれる、淡い期待ができるから。
なんて、夢には違いないのだけれど…



「あれ…みっちゃん、だっけ?」

「……え?ハヤト先輩?」

(嘘、なんで、)

「君の事だから、また傘を忘れたんでしょう?」

私に向かって傘を差し出しながら、にっこりと笑う彼。

「あ…あの、」

「早くおいでよ、また一緒に帰ろう」


「は…はい!」


(どきどき どきどき)


気紛れな恋の神様に、目一杯のありがとう!

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