――つまり、ヒソカのこの状況は、自業自得の結果以外のなにものでもなかった。
 クロロは、プライドを傷つけられたまま黙っているような人間ではない。





 次の日の夕方、ふたりがホテルへと戻ってきた。
「うわー」
 イルミが平淡な声で言った。
 部屋には、甘酸っぱい匂いをまとった蒸した空気が充満していた。
「……や、おかえり」
 ヒソカがふたりを見遣った。からだも顔も汗まみれ。頬は紅潮して、呼吸も乱れ気味だ。極薄ショーツは愛液で濡れて恥丘にベッタリとはりつき、肌の色が透けて見えるほどになっている。
「喋れるのか。もっと正体を失ってるかと思ってたんだが……やはりタフだな」
 と、クロロは彼女のショーツをずらすと、クリトリスにはりつけていたピンクロータをとり外した。それから、ひくつく膣口に、右手の中指と人差し指を遠慮なくつっこんだ。
「やっ…あぁッ、ゆびぃ…んゃあぁっ」
 下肢を跳ねあげ喘ぐヒソカのことは無視して、クロロの指は彼女の肉襞を掻きわけ、膣内に埋まっていたもうひとつのピンクローターを掻き出した。
「だが、流石にもう限界だろう」
 クロロの、制服のスカートの下からのぞく黒い尖端を見つけて、ヒソカの双眸が恍惚の光に輝いた。
「わぁ……良い子にお留守番してた、ご褒美くれるのかい?」
 答えず、クロロは目の前の肉裂をペニスバンドの黒い亀頭でゆるゆると掻き撫でた。そのしぐさは、かつてヒソカが彼女に行った仕打ちの再現だ。
 快感はあるが、物足りない刺激だ。女性器全体にまんべんなく、媚薬をたっぷり塗りこめられたうえに、ローターの微振動で24時間以上、休みなく、焦らされ続けていた者には尚更。欲しいのは絶頂。なのに切ない疼痛感にばかり苛まれ続けて。
「ひどいじゃないか。こんなんじゃ、イケないよう」
「ああ。イカせるつもりはない」
「オシオキは、終わったんじゃないのかい?」
「まだだ」
「アァ……」
 ヒソカが天井をあおいだ。餓えた肉ビラが亀頭にすがるような妖しい蠕動をみせている。
「これでも、ちゃんと、反省してるんだってば」
「どうだかな」
「クロロ、性格悪いよぅ」
 お前に言われたくないと思いながら、クロロは嘘つきの言葉を徹底的に無視して、ペニスバンドの先端で秘筋を上下に擦る。
「ぁあ、もう、どうすれば、イカせてくれるんだい?」
 焦れたヒソカがたずねる。暑がりの犬のような、短く、荒い呼吸を繰り返しながら。上の口も、下の口も、すっかり白旗モード。剥き出しのクリトリスは充血して膨らみ、絶頂を恋しがってヒクヒクと絶え間無くふるえていた。
「そうだな……向こう半年、オレの依頼を無償で引き受けるのなら」
「うん、うん…わかった」
「あ、ずるいクロロ」
 ここで、今まで静観していたイルミが口を挟んできた。
「ついでにさ、一生キルに手を出さないって約束してよ」
「……それは、むり」
「帰ろうか、クロロ」
「ぁああ…待って、待って」
 ヒソカが無理に起き上がろうとしてベッドが軋んだ。その様を見て、クロロが口の端をあげる。
「イルミ……お前、こいつとの口約束に期待なんてしてないだろう」
「うん。オレも、クロロといっしょ。言ってみただけ」
 ふたりはヒソカを見遣った。
 切れ長の瞳は潤み、口唇は閉じることを忘れているようだった。双眸はすっかり黒ペニバンに釘づけだ。
「……頼むよ。ボク、もうこれ以上焦らされたら、ほんとに、おかしくなりそう」
「元からおかしいんだから、このまま放っておけば、案外、マトモになるんじゃないか?」
「ああもう、イジワルなこと言わないで……はやく……クロロ、あなたが、欲しい」
「お前が欲しいのはコレだろう」
 ――ズブッググブググ……ッ!
「あっァあんッ」
 ペニスバンドで一気に膣奥を貫かれて、ヒソカは嬌声をあげながら、身体を弓なりにのけ反らせた。たわわに実った乳鞠がたぷんと弾んだ。
 クロロは目の前の締まった腰を掴むと、ピストンを開始した。
 ――ヂュプンッ! グチュヴヴゥヴッ! ジュボンッ!
「ぃあぁあぁぁっ…ひぁっいっひィイィ……ッッ!!」
 太く長い砲身が、発情肉壺のぬかるむ隘路を深く深く掘り進む。掻き回す。抽送の度に愛液が砲身に絡みついた。
 待ちに待った牝の快楽。ヒソカはよだれを一筋垂らして、悶え、ひっきりなしに喘いでいた。
「ヨがり過ぎててちょっと引く……ねえ、ヒソカ。ほんとにそんなに気持ちいいわけ?」
「ああァっ…はぁぁ……! うん…すっ、ごく! クロロ、じょうず……なんだか、妙にこなれ、ぃんンンンっ!」
「へえ、そうなんだ」
「イ! …イルミィ……おねがいだから、胸も、いじめてぇ…ッ」
「いいよ」
 おねだりに応じて。イルミはブラジャーの上から豊満な乳鞠を、その白い手で鷲掴み、揉み潰し、綺麗に整っている爪を食いこませた。
「舐めてッ、吸って……ッ直接、チュウぅうッて! …ッおねがいぃいぃぃ……!」
「うん」
 邪魔なカップを下にずりおろして。乳輪ごと唇で吸い、乳首を舌先で器用にコロコロ転がしてみせた。
「はァあっん……もう、キミたち…悦すぎ、だよォオ……ッ」
 接合部からは、抽送ごとに愛液が泡立ち、含んだ空気が弾ける音がした。黒勃起をほお張る牝穴は妖しくうねる。子宮の入り口を小突かれる度に、重たく甘美な痺れが腰奥に響いて。
「もっ…だ、めぇえぇ……〜〜〜ッッ!!」
 ヒソカは総身を痙攣させて、極まった。
 秘裂から透明な汁が噴き出した後、黄色い飛沫が彼女自身の下腹部と、クロロのスカートを濡らした。
 長い長い放尿。
 独特の臭気が三人の間にたちこめ、湯気がたちのぼる。
 絶頂失禁を最初から最後まで見届けたイルミが言う。
「わ、汚い。いい歳してどうして漏らすかな」
 イルミの文句に、ヒソカが反論するのに十数秒の間。
「……キミたちが、ボクをトイレに行けなくしたんじゃないか。ずっと、我慢してたんだよ。……けど……ハァァ……久しぶりに、イッた、って気ぶ……ん?」





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