イルミがヒソカの上に跨がった。
クロロも、ヒソカも、彼女のこの唐突かつ謎の行動にはキョトンとした。
「どうした?」
と、クロロがたずねる。
一方、一足先に正気にかえったヒソカは、彼女の意図を悟り、
「イルミってば……」
淫蕩な微笑をうかべた。
イルミはクロロの方へ白い桃尻を突き出して、言った。
「クロロ、オレとヒソカの間にソレ挟んで、さっきみたいに動かして」
ソレとは言わずもがな。
どうやらいつの間にか発情していたらしい。その証拠に、スカートと下着を脱いで露になっている無毛の秘裂は、愛液で濡れ光っていた。イルミが無表情なのに加えて、ふたりとも、思いのほか行為に夢中になっていたせいで、彼女の変化に気づくのが遅れたのだ。
クロロは、ふたりの女性器を見比べた。陰唇の肉つきも、肉ビラの色も、形も、まったく違う。無毛であるのも手伝って、イルミの性器はまるで幼く、逆にそれがヒソカよりも生々しい印象を見る者に与えた。
「言っとくけど、挿れるのはダメだから。初めてがソレだなんて嫌だしね」
「オレはコイツで危うく犯されかけたんだがな」
「はやくして」
「まったく……」
当初の目的は達している。
しかし、クロロもまた、ヒソカの痴態に少なからずあてられていた。彼女は、イルミのわがままにこたえることにした。愛液と尿にまみれた黒棒を、ふたつの恥丘の間に挟んで、往復運動を開始した。
「あ、ほんとだ……こなれてる」
ヒソカと乳房同士をむにむに押しつけあいながら、イルミが率直な感想を述べた。
「だろ? その辺の、男のひとよりも断然、上手だよね」
「キミが漏らしながらイッちゃったくらいだしね」
「言わないでくれよ。アレ、けっこうボクも……恥ずかしかったんだから」
「やっぱり? かなりみっともないアヘ顔……あ」
「あ」
にゅるんっと、股間から擬似ペニスが唐突に引き抜かれて。
ふたりはクロロを見た。
「なんで止めちゃうの」
と、イルミが咎める。
「イルミがペラペラしゃべってるから、怒ってるんだよ。彼女、キミと違ってムード重視するひとだから」
「えー、ヒソカだって」
クロロがこれみよがしに「はぁ〜」と、ため息をついた。
「ごめん。続けて?」
イルミがハリのある桃尻を左右にゆすると、下のヒソカも、
「ボクも、謝るよ」
と、腰を淫猥にくねらせて再開をねだった。
「……条件がある」
クロロの提案に、ふたりは顔を見合わせた。
「……これ、ツライんだけど……」
「えぇ……そう? ボクは、すっごく……んふ……興奮してるんだけど……?」
クロロの要求で新しいペニスバンドをつけたイルミ。彼女のそれは、黒革が陰唇をぴったり覆う代わりに、会陰から後ろが無防備にくり抜かれた形状をしている。
そして、イルミはそれでヒソカの秘裂を貫き、丸出しのアナルには、背後のクロロのペニスバンドを根元まで銜えこまされていた。
「ほら、イルミ。キミが一番おいしいポジションなんだ。もっと楽しみなよ」
「うわ、やだ……ヒソカ、変なふうに動くな」
発情アナルへの抽送と、下から与えられる挑発的な振動に、イルミが小さく唸った。
「ね、イルミ。ボクとクロロ……どっちの方が気持ちいい?」
「え、そんなの、わかるわけないだろ」
イルミの秘裂に食いこむ黒革には、内側から愛液が滲み出て、染みが拡がっている。そして、尻穴をなぶられる度に、革が吸いこみ損ねた愛液が、端からこぼれて処女の股ぐらを濡らした。
「あ、ちょ……と、まずいかも」
突然、イルミがふたりの間から脱しようと身じろいだ。
「どうした。やめるか」
クロロがピストンを一時中断したが、
「ダメだよう。クロロ、止めちゃ、ダメ」
これをすぐにヒソカが咎めた。
「大丈夫。イルミも、オシッコしたくなっただけだから」
イルミがこの台詞にすばやく反応して、
「違う」
と、首を横にふって否定した。
「なんだ、そうか」
「クロロまで、納得しないでよ。違うってば……ヒソカじゃないんだから、漏らしたりとか、しない……」
「平気だよイルミ、おもらししながらイクの、気持ちいいから」
「だからそんなんじゃ……てゆーか、どうして、ヒソカ、そんなに余裕なんだよ」
「んふふ。だってぇ……クロロのと比べたら、キミの腰使いはまだまだお子さ…――ッッ!?」
ヒソカが眼を見開いておとがいをのけ反らせた。イルミが苦し紛れに、彼女のクリトリスを思い切りねじったのだ。
「冗談なの、にぃ……」
涙目になりながらも、潤んだ瞳には喜悦の色がハッキリとうつっていて。
そして、お返しとばかりに……。
「クロロ。イルミのお尻、もうちょっといじめても大丈夫だよ」
「え、なんでヒソカが決めつ……ぁひゃっ……待って、クロロ……」
イルミの文句は、クロロがピストンを再開したことによって中断された。
クロロはイルミのアナルのぎりぎりのところまでペニスバンドを抜き出し、また最奥めがけて突き挿れた。黒い勃起棒が、にちゅっにちゅっにちゅっ、と、リズミカルに腸粘膜をほぐして、掻き乱して。仕込まれた後穴から、処女の子宮を突き、押し、叩き。パンッパンッと、打ち据えられる桃尻は波うち、火照る雪肌に珠の汗がいくつも浮かんだ。
「クロロが、イルミのお尻の奥を、コンコンって叩いてるの、ボクにも伝わってきてぇ……あはぁあぁ……なんだか、一緒にクロロに犯されてる気分だよねぇ、イルミ」
「黙れ、よ……」
イルミはヒソカと強引に唇をあわせた。
お互いが口唇をむさぼりあいながら、絶頂に向けて、貪欲に、従順に、腰を振りたくった。
「んんッ、ふ……ぅううゥ……ッ」
ヒソカに舌を強く吸われながら、イルミは極まった。
肛悦絶頂の瞬間に、革パンツが吸いきれなかった小水が次々と溢れ出て、太ももを濡らした。
――やや経って、クロロが身を引き、イルミがのそっ……と、起き上がった。
「シャワー浴びる」
それだけ告げて、イルミはペニスバンドを外してベッドからおりると、浴室へ向かった。その足どりはどこか、よたよたとしておぼつかない。普段の彼女からは想像がつかぬほど、スキだらけな所作をみて、ヒソカの悪心が再び疼いた。
「……ねえ、クロロ。今度はボクらでイルミに悪戯しようよ」
「ひとりでやれ」
終
2012/08/19 pixiv掲載
2013/03/29 加筆