秘部をぴたりと覆う黒革の下穿き。その頼りない見た目に反して、男がいくら力をこめてみても、ずりおろすことも、引きちぎることもできなかった。
「……クソ! なんだこの革パンツはよォッ!? あのダンナ、好きにしていいって言ってたくせに、こんなモンつけられちゃ、マ○コにチンポぶちこめねーじゃねーか!」
「外せねーんじゃ、他の穴で我慢するしかねえなァ。それに、どうやらあの銀パツのダンナも、マ○コの代わりに、ケツ穴を使って欲しいみたいだぜ」
 そばで見ていたニキビ面の中年男が、ニヤリと下卑た笑みを浮かべた。
 貞操帯は会陰から後ろの布地が分かれていて、ヴァギナは守っているが、アヌスは剥き出し状態だった。その丸見えのアヌスの先からは、ディルドの持ち手がはみ出している。
 決定的な光景だった。
「なるほどなァ。俺らのために、準備してくれてたワケか」
 機嫌を治したヒゲ男が、クロロの両脚を掴んで持ち上げた。
 クロロは、大勢の男たちの前で、屈辱的なマングリ返しのポーズをとらされた。股間に集中する無数の熱視線に、無防備な肌がジリジリ炙られる。
「グヒヒ、こいつァエロいなァ。ちいせえキツキツの革パンツがマン肉に食いこんでて、マ○コのたてスジが浮き上がってる。直におがめねーのはザンネンだが……それにしても、ホントにいいケツしてやがる。……うう〜ん、このメスくせえニオイ、たまんねえ!」
 ヒゲ男は、クロロの股間に鼻を押しつけ匂いを嗅ぎ、次にぶ厚い唇で、貞操帯の上からぢゅーぢゅー音を立てて吸った。秘所の縦筋を無遠慮に這い撫でる唇や舌の感触に、貞操帯の下で秘襞がわなないた。
「んぢゅるるるる〜…………プハァッ! ゲヘヘ、マン汁がにじみ出てきたぜ」
 乳房を揉むポジションからもあぶれてしまった男たちは、自身の手でペニスを扱いて慰めている。
 ――ズリュゥウウウッ……ヌボンッ!
 ヒゲ男がディルドを引き抜いた。
「ふ……ぅンッ」
 粘膜を捲られ、思わず甘い呻きが洩れた。腹がうねる。
「こりゃまた……スゲーもんくわえてやがったな」
 埋まっていたディルドの全貌があきらかになる。ペニスの形状を忠実に再現したディルドの大きさは、ここにいるどの男たちのモノよりも、長く太く、逞しかった。
 ヒゲ男はディルドを放り捨てると、クロロのアヌスをまじまじと観察した。薄紅色の肛環は、肛門調教によって肉に厚みが増して小さく盛り上がっていた。なまめかしく蠢めく肛環から、その先にある肉色の粘膜洞窟が見え隠れしている。
「さすが、あんなデカチンポくわえてただけあって、スケベなケツ穴してやがる。すました顔して、そーとーなアバズレだな」
「あの銀パツのダンナにも、このケツを、たっぷりかわいがってもらってんじゃねーか?」
「……」
 クロロは相手をしなかった。下品で屈辱的な言葉を浴びせられても、言い返さない。挑発にも乗らない。恐怖どころか、嫌悪も軽蔑も読み取れない表情は、不気味でさえある。
 ただ、青白かった頬は紅潮し、秀でた額にはいくつもの汗が浮かんでいる。肉体は確実に発情しているのは、誰の目からもあきらか。
「チッ、盗賊のくせに、お高くとまりやがって。ナマイキなアマだ。……まあいい。どーれ、まずはケツ穴の味見を……」
「ンッ……」
 肉厚の舌で尻穴をねっとり舐めあげられて、クロロの下肢が小さく跳ねた。
「ウヒヒ、ケツ穴で感じてるのかァ? ケツ穴といっしょに、マ○コもヒクヒクしてるぜ」
 男は再び尻の谷間へ顔を埋めた。蛞蝓のような舌のすべてを駆使して、肛肉をほじくりにかかった。
「ぅ……ッ、く、う」
 悶えるクロロを見下ろしながら、男たちは煤けた不潔なペニスを扱き続けている。
 洗練された麗人が、汚れと垢まみれの中年男に嬲りものにされている――。その哀れさが、惨めさが、ケダモノどもの昴奮を掻き立てるのだ。
 そのとき。
 ヒゲ男が、ビンを逆さまにして、クロロの身体へ淫蜜をとぷとぷと垂らした。意図を察した周りの男たちが、白い肌へと媚薬蜜を塗り伸ばしていく。
「このヌルっとした感じ、たまんねえなァ」
「ゲヘヘ、これで仕上げだぜ」
 ――ヌプブッ!
「!」
 ヒゲ男が、ビンの口をクロロの肛門へ挿入する。残った媚薬のすべてを、腸粘膜へ注ぐために。
「〜〜ッ! ぁっ、あ……!」
 粘膜から直接、媚薬が染みこんでいく時の衝撃は、肌の上からの比ではなかった。
(熱い……ッ)
 腸筒全体がジンジンと疼いた。溶けるような熱さ。紅潮した全身から、珠の汗がどっと噴き出す。狂うような快感は、子宮にまで響いて。頭の中で白い火花が何度も弾けた。
 そして、肛門からビンの口が引き抜かれたとき……。
 ――プシッ! プシャッ! プシャアアァ……ッ!
 その小さな開放感が引き金となって、一気に噴き漏れてしまった。
「うおおおっ、潮吹きだァ!」
「イヒヒヒヒ、噴水みてーだなァ!」
 派手な潮吹きに、男たちから下品な歓声があがる。
 マングリ返しのまま震えているクロロの顔へも、噴き出した透明汁がびちゃびちゃかかった。
「もう我慢できねえ! あんただってそうだろう? ゲヘヘ、たぁっぷり、かわいがってやるよォ」
 ヒゲ男が用済みのビンを放り捨てる。少し離れた場所で、割れる音がした。
 尻たぶが歪むほど強く鷲掴まれ。芋虫のような指が尻肉に食いこむ。
 男は、ひくつくアヌスへパンパンに膨れた亀頭をあてがい……。
 ――ズプッ、ズブブブブ〜〜ッッ!
「! ンン……ッ!」
 中年男の赤黒い勃起ペニスが、熱くとろけている腸道を力任せに貫いた。
「ングッ……ン゛ッ! んくぅ……ッ」
 生身の肉勃起による初撃は、媚薬漬けの女体を打ちのめす。均整のとれた美体が大きく波打った。貞操帯の下から、処女壺の中で溜まりに溜まっていた大量の蜜汁が、溢れ出してくる。
「イッた! このアマ、ケツ穴にチンポ突っこまれただけでイキやがったぜ!!」
 白く濁った本気汁が溢れてくるのを見て、アヌスを貫いた中年男が吠えた。
「コッチはまだまだこれからだからな! 途中でぶっ壊れねェでくれよォッ!」
 ズボッ! ブボッ! ブボッ! ブボッ! ブボッ!
 ピストンが始まった。自身の快楽だけを求める、独りよがりの腰遣いだ。
 だが、躾の行き届いている肛粘膜は歓喜して、ペニスを受け入れていた。
「ふぅ! んっ、ンッ、くぅン……ッ」
 火照る肛粘膜の中を、醜悪で不潔なペニスが我が物顔で行き来している。
 フウッ、フウッ、と、昴奮しきった男の荒い鼻息が耳に届く。生々しい息遣いは、汗の滲んだ手とともに、セックスの実感を刻む。
 犯されている。まぎれもなく犯されている。
「このおっぱい、柔らけえのに弾力もあって、最高だな」
「乳首のこのコリッとした感じもたまんねぇ!」
 二人の男が、クロロの左右の乳房へ、それぞれのペニスの先端をグリグリ押し付けながら、肉竿を扱いている。
 亀頭によって乳首を押し潰される度に、痺れるような悦撃がクロロを襲う。
「ぁ、くっ……」
 肛環がキュンキュンと収縮して、肛筒がペニスを搾りたてて、男を悦ばせた。処女の娼婦穴は、男に尽くしている。
「おっ、ぉおうッ……クソッ、やっぱとんでもねえアバズレだぜ! なんて男慣れした具合のいい穴してやがる。こんなんじゃ、すぐ出ちまう」
 ヒゲ男は夢中で腰を振りたくる。
 その周りを取り囲む男たちは、血走った目をしながらペニスを扱いていた。
「ハァッハァッ……も、もう無理だ。待ってらんねえ、出ちまうッ! ゥオオッ」
「お、俺もォッ!」
 犯されているクロロ目がけて射精する男たち。
 引き締まった美体が、醜い男たちの白濁汁で無惨に汚されていく。
 一方、アヌスを犯している中年男も、ラストスパートをかけていた。
「俺もイキそうだァ! このまま! ケツマ○コの中に! 出してやる!! ――フンッヌッ……!」
 ビュブッ! ブボォッ! ビュボブブブッ!
「んんぅ……ッ! ぁッあ……〜〜ッ!」
 夥しい量の熱い粘液が腸粘膜をうち叩いた。
 ――中に出された。
 強い汚辱感に襲われる。
 だが、その汚辱感すらスパイスになって、強烈で、被虐的な快感が、脳天を突き抜けていった。
「あぅっ、あぁぁ……っ……〜〜ッッ」
 白く濁った本気汁を貞操帯から噴き漏らしながら、クロロも肛悦絶頂を迎えた。
「……は〜、気持ちよかったぜ〜!」
 ズッ、ジュルルル……ヂュボンッ!
「ん、ぁ! ……ハァ……ハァ……」
 アヌスからペニスが引き抜かれる。ぽっかり開いた肛門から、こってりした白濁汁がこぼれた。
「次は俺だ!!」
 ズブッ! ズグブブブブ!
「! ……い、んぅぅ〜〜……ッ」
 解放もつかの間。
 新しいペニスに、アヌスを貫かれた。





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