そして、乱れに乱れまくるメス犬たちが発する強烈な淫気にあてられた肉棒も、再び硬さを取り戻す。
ちょうど目の前にはザーメンと愛液と小便まみれのクロロの牝穴。挿れないわけがない。
――ブッヂュルルッ！ ドヂュッブゥ！！
「い！？ あっ！ んぁッ！ ぁあぁぁアぁ！」
「あー、ずるいよォ、クロロばっかり。次はボクだろ？ ねェ、センセー！」
ヒソカが尻をふりたくり、甘え声で第二ラウンドをねだってくる。
「フン、わかってるさ」
肉棒をクロロから引き抜いて、ヒソカへと挿入した。
――ズッ……ジュドッ！
「んくゥ…ッ！」
――ズヂュッ！ ブヂュッ！ ブヂュッ！ ドヂュッ！ ドヂュッ！ ゴヂュッ！
「あぁッ……アン！ はぁっ…は……〜〜ッ」
「二穴ファック中毒のヒソカちゃんにはたまらんだろう」
「ぅク…ぁ、は……う、うん…んンぅう……！」
尻穴に極太ディルド、牝穴に肉棒を銜えるヒソカは、俺の言葉に素直に頷いてみせた。
「ほう、こりゃあいい。ケツマ○コに挿れたディルドの振動がマ○コにも伝わってきて、なんとも言えん！」
「ボ、ボクッ、もォ……気持ち、いいよぅ……！」
しばらくヒソカの肉壺をほじくり返していると、休んでいたクロロの眼に、正気の光りが戻ってきていた。
――ヌプッ……ズブグゥッ！！
「！？ ひぁ……ッ！？」
素早く、クロロの肉壺を貫いた。普段はカンの鋭い女だが、流石に今は快楽に呑まれて判断能力が鈍っているのだろう。
男にされるがまま、とろとろの膣内を肉勃起で犯されて感じる惨めな女に成り下がっていた。
――グヂュッ……ズブボォッ！
「いぁ！？ あっ、あぁっ」
それはヒソカも同じ。再び突き入れてやると、油断声をあげて身体を弓なりにのけ反らせた。
ふたつの極上肉壺を交互に堪能する。普通の女の膣なら弛緩してもおかしくない激しいピストンを喰らっても、ふたつの肉壺は変わらぬ締まり具合でしゃぶりついてくる。これは、この二人が、その辺の女とは鍛え方が違うからだろう。これまでの調教人生で最も犠牲を払い、最も苦労して手に入れた女たちだけある。
どちらの発情牝穴も、もう片方の牝穴に愛しの牡をとられたくなくて、必死にすがりついてくる。
二人は、もはや問題児でも不良グループのリーダーでもない。快楽を貪る淫らなメス犬そのものだった――。
「――とまあこんな感じのエンディングになるようなエロゲーを作りたいんだが、いかがだろうか」
「却下だ」
クロロはイルミの提案を退けた。
「えー……名前やキャラデザは変えるんだからいいだろ？」
「そもそもストーリー性に無理がある」
「いいんだよ。こういうタイプのゲームにストーリー性なんて誰も求めちゃいない。ユーザーは、とにかくかわいい女の子がエッチな目に遭うのが見たいんだからさ」
「エンディングに至っては、オレもヒソカもまるで別人なんだが」
「そりゃそうだよ。個人の尊厳を性調教で徹底的に踏みにじることによって、これまで形成されてきた人格を完全に崩壊させる。そして最終的にはただの性処理ペットへと貶めるのが、このゲームのコンセプトなんだから。ヒロインが惨めな姿になればなるほど、ユーザーはコーフンするわけ。てゆーか、大抵この手のゲームでは、堕ちた後のヒロインなんてみんなこんな感じだよ。……ああ、さっきストーリー性はいらないって言ったけどさ、ヒロインが肉体的にも精神的にも堕ちていく過程の描写はわりと重要なんだよね。その辺のシナリオは、ミルキならしっかりやってくれるだろうから安心して」
「エロゲ論はいい。とにかく却下だ」
「ヒソカは？」
「攻略キャラにイルミも加えて４Ｐにした方が面白くない？」
「え、それオレが嫌だ」
クロロに続き、今度はイルミがしかめっつらになる。
「あと、なんでオレとヒソカなんだ。お前とヒソカの組み合わせの方がよっぽどリアルだろ」
「だから、オレは嫌だって。てゆーか、作るのはミルキなんだし、実の姉をモデルにエロゲ制作なんてやりづらいだろ」
「名前とキャラデザは変えるんだろ？ なら大丈夫じゃないか」
「大丈夫じゃない。……ああもう……こっちは肖像権とかで後々揉めたくないから話したのに。まさかこんなに反対を受けるなんて思わなかった」
「お前の思考回路は一体どうなってるんだ」
「思考回路についてクロロにどうこう言われたくないんだけど」
張り詰めた空気の中、ヒソカが暢気な口調で言った。
「ボクは別に構わないよ。誰かのオカズになるのなんて、今さら気にしてもしょうがないし」
「ほらー、ヒソカの寛容さをクロロも見習った方がいいよ。スランプで悩むかわいい弟のために、一肌脱いでる姉の気持ちを、少しは考えてくれたっていいじゃん」
「お前は一肌も脱いでないだろ」
……というわけで、クロロが反対したため、人気同人作家ミルキ＝ゾルディックによる「ハンター×ハイスクール〜不良グループの美少女リーダーと無敵の巨乳問題児を淫乱牝犬ダブル調教〜」ゲーム化計画（発案者はイルミ＝ゾルディック）は、中止となった。
2012/12/31