甘味の罠
イルミ×クロロ 女体化注意 「次の標的」の続編









 上半身は椅子の背もたれへ、足首は左右の前脚へそれぞれ縛られている状態で、クロロは目覚めた。
「おはよう、クロロ」
 目の前にはイルミがいた。
 ここは……音楽室か。
 クロロは、彼女が手に持っているモノに気がついた。
「コレ、電動マッサージ機って言うんだって」
「それは知ってる。それよりも、何故オレがこんな目に遭っているのかを知りたいんだが。ヒソカか?」
「ヒソカは関係ない」
「あのケーキに、薬が仕込まれていたわけか」
「うん。ウチの執事長特製のケーキ、気絶するほど美味しかったでしょ?」
「ああ。今度からは是非薬抜きで食いたいな。……で、お前の目的はなんだ。尋問か? 拷問か? 先に言っておくが、お前の家からは何も盗んで……」
「文系女子高生クロナちゃんのペット性活」
「は?」
 あまりにも予想外な返答に、ついマヌケな声を出してしまった。
「パッケージの写真は結構似てたんだけど、実際は微妙だった」
「待て、なんの話だ」
「でさー、それにコレが登場したんだけど、クロロが、あ、間違えた……クロナがあんまり気持ちよさそうだったんで、試したんだ。この世の中にはこんなものが存在するのかって、ちょっとだけ感動したね。……で、男に使ったらどうなるのかなって思ってヒソカに使おうとしたら、彼が『クロナはああいう反応だったけど、本人はどうなんだろうね』って言ってきてさ。あーそれもちょっと気になるなーと……」
「……要するに、オレにそれを使って『クロナ』の反応との違いを見たいと……そういうことか」
「うん」
「それで、こちらに拒否権はあるのか」
「え? 嫌なの?」
「肩ならいくらでもかけてくれて構わない。だが、お前が試したい箇所は違うんだろ?」
「ピンポーン」
 イルミがクロロのタイツの股間部分を引き裂いた。
「後で弁償するから」
「このまま解放してくれたらタダで済むぞ」
「遠慮しなくていいよ。タイツの一枚や二枚、買えないわけないじゃん。それにしても、同じ下品な恰好してても、クロロの方がクロナよりも断然品があるよ。素肌も綺麗だし、下半身も引き締まってる。下着はエッチだけど」
 イルミはそう評すると、その下着ごしから、股間へマッサージ機の先端を押し付けた。
「あ、もしかして、もう使ったことあったりする?」
「ない」
「よかった」
 電源スイッチが押された。




2012/12/22
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