暗殺者の泣き所 2
ヒソカ×イルミ 続・舌の弱いイルミ









「……んぇ」
 イルミは口を大きく開けて、真っ赤に充血した舌を垂らした。
 舌腹を使って、ヒソカの肉竿を上下にねっとり舐めあげる。
 目隠しはそのままなので、対象の位置は、舌や唇、頬などで触れることによって見当をつけているようだ。
「はぁ……あー……ふぁむっ」
 ――ちゅぷ。
 イルミは唾液をたっぷり溜めた口の中へ、亀頭を含ませた。
「れる……ン、ふぅ……ん」
 かぶりついたソレへ舌を巻きつけて、先端を重点的に愛撫する。
 フェラチオというのは、する側に肉体的な快感は無いと言って等しい。あくまで“奉仕”だ。だが、舌が性感帯であるイルミの場合は話が違ってくる。発情舌を熱く滾る肉棒へ絡めて、擦りつけることによって、自身も快楽を得ているのだ。唾液に先走り汁が混ざり、蕩けた口腔はさらに火照り、ぬかるむ。
 ヒソカは指通りのよい黒髪をすきあげた。それを“催促”と勘違いしたのか……。
「んー……わはっふぇる」
 わかってる――と、くぐもった声で言って。
 イルミは肉棒を咥えたまま、頭を上下に大きく動かしはじめた。
(こんなイルミ……キルアは知らないんだろうな)
 ふと、頭の片隅でそんな思いが過ぎった。




2012/12/11
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