暗殺者の泣き所
ヒソカ×イルミ









「ひゃらっへ……んぁ、しら、ひっぱんらっへえぇ……!」
 性感帯である舌を指で引っ張られて、暗殺者は総身をピクピクと痙攣させている。
「イルミって本当に、舌、弱いよねェ」
 奇術師は嬉しそうに囁くと、イルミの口腔から引きずり出した舌を、指腹で優しく撫でさすりだした。
「ぅえぅう……こしゅるろもはんひょふ……ッ」
 イルミは目隠しをしているため、表情をうかがい知ることはできないが、口許はだらしないほど弛緩しきっていた。視覚を奪われた分、その他の感覚が鋭敏になって、よけいに感じる羽目になってしまっているのだろう。口腔からとめどもなく溢れ出てくる透明な唾液が、緩んだ唇からこぼれて顎を伝う。
「んえぇぇ……! ううぅ……もうゆびぃ、ひゃめろぉ……!」
「どうして? キミ、とっても気持ちよさそうなのに」
「いいはらっ、んぷっ、ひゃっはと、ゆびを、はなへぇ……ッ!」
「はいはい」
 ヒソカは指での舌嬲りをやめたが、今度は、イルミの開けっ放しの唇へ、自分の口唇をすばやく重ねた。
「!?」
 拷問のような快楽からの束の間の開放感によって反応が遅れたイルミは、侵入してきたヒソカの舌に、自身のそれを絡め捕われてしまった。
「んぅ、んんぅぅぅっ、ん゛んんッ!」
 暗殺者の身体が跳ねる。
 敏感過ぎる柔肉を、舐めあげられ、吸いたてられ。
 軟体動物のような舌の動きに翻弄され、ろくな抵抗もできないまま、イルミは悶え続けた。





あとがき

 If「イルミの舌が性感帯だったら……」でした。




2012/12/08
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