淫鬼の至宝
?×クロロ









 男性器が、口の中でまた膨れる。脈打つ先端から滴る先走りの粘液が、舌の上にかかり、肉勃起で舌腹へ擦りつけられる。
 マフィアも泣かせる幻影旅団の団長が、丸裸の上に、跪いて、同性の股のモノをしゃぶっているなんて。
「……ッ」
 クロロは端正な顔を微かに歪めた。
 また、意志に反して、自分の性器が膨れたのだ。
 左手の薬指にはめられているリングのせいだ。男もそれと同じものを、左手の薬指にはめている。
 この宝具を装着した両者は、自身が感じる「快楽」を、もう一方へも与えるのだ。つまり、男がクロロのフェラチオに感じれば感じているだけ、クロロにもまた、その「快楽」が伝わる仕組みだ。
「ふぅ……ッ」
 口腔を占領する肉勃起の脈動、それになにより、自身の状況から、男の限界が近いことを悟る。
 また、イク。イカされる――。
 そのとき、後ろ髪を乱暴に掴まれ、前へ引き寄せられた。
「ぐ、ぅ……」
 来る――!
「〜〜……ッ!」
 根元まで飲みこまされたソレが、口の中で爆ぜたと同時、鋭い刺激が、一気に突き上がってきた。
 舌の上で亀頭がビクビクふるえ、熱い粘汁が喉を叩き、独特の臭気が鼻孔から抜けていった。




2012/12/07
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