片恋の警告
ヒソカ×イルミ
ベッドに突っ伏して、「うー……」と、苦しげに呻くイルミ。
その背中を、珍しい生き物へ向ける眼差しで見つめるヒソカ。
イルミの腸道は窮屈で、ちょっと痛いくらいだ。
肉壁の狭さに加え、ペニスを挿入する前後の初々しい反応を観察した結果、ヒソカの中で、ある仮定が確信へ変わった。
「こっちも訓練済みかと思ってた」
「は? 訓練でこんなこと、するワケないだろ」
「キミん家って、意外とこういうとこ、ユルいっていうか、無防備だよね」
呆れた風に言うヒソカだが、気分は良かった。この美貌の暗殺者の初物にありつけたことも理由の一つだが、
(じゃあ、当然、キルアも……)
ゴンよりませている風に見えて、実は、ゴンより免疫はないのかも……。いつぞや眺めた二人の少年の小さな尻を思い出して、ヒソカは上唇を舐めた。
ところが、そのとき、
「う」
下肢から走った鋭い激痛信号が脳天を突き抜けた。
思わず腰を退こうとしたが……。
「ちょ、何したのイルミ」
退けない、抜けない、動けない。おまけに大事なところをギチギチギチギチ締めつけられている。
イルミが睨みながら、言った。
「今さー……良くないこと考えてただろ。こんなことされたことなんてなかったから、こんな場所に力入れたことなんてなかったけど、多分、ヒソカのコレくらいなら、喰い千切れると思うんだよね」
2012/12/02