「.........何だサッチか」
「雑!扱い雑すぎだろ!でもまあいい!」
いいんかい。阿呆だなサッチ。で、救いようがねェよい、このコンビ。
「エリスは四番隊で預かろう」
「.........は?」
「そしたらセトとエリスは自然と離れる。ナイスおれ!」
.........あァ、何となく意図が分かったよい。
そうだなよァ...腰までのストレートヘアでパッチリとした目で上品で綺麗な見た目、のんびりほんわかした性格、共にてめェのゾーンのど真ん中。で、おめェもエースと同じようなもんでセトが邪魔だってんだろい。アレと比べたらあいつが女であっても劣る要素しかねェし。しかも部隊も違ェから話そうにもうまく会話も成り立ってねェ。別にエースに味方して提案とかじゃなくて自分のために提案してんだろ絶対。
「エリスを四番隊、かァ...どう思うマルコ」
「.........好きにしろよい」
どうせ部隊が変わったところで二人が自然と離れるってこたァないだろうけどねい。
この二人を寄せ集めても所詮バカの集まりだからその辺を把握出来ねェわけだが、とりあえず今は変に盛り上がってるみてェだから泳がしとくことにするか。面倒だし、おれとしては害さえなけりゃ関係ねェし。
「よっしゃ、なら明日からエリスは四番隊員だ!」
「おう、それじゃ伝えて来るぞ!」
走るエース、浮かれるサッチ。
泳がすことにはしたものの...いつからこの船はそういう色を発するようになっちまったんだろうなァ。
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