ONE PIECE [LC] | ナノ

Thank You.



「.........イゾウ」
「あ?何だ、何か用か?」
「いや、どちらかと言えばアンタが俺に用があるんじゃねえのか?」
「別に。ただちょーっと視姦させてもらってただけだ」
「.........成程。姐さんたちがああ言うワケだ」
「はァ?」
「アンタに近付いたら妊娠だけじゃ済まないんだとよ」
「ぷっ、面白いこと言うな。セトちゃんは」
「俺じゃねえし」
「で?妊娠しそうか?」
「しないね。残念だが」
「だったら一晩おれに付き合うか?」
「いらね。俺も暇じゃないんでね」
「あァ...お前もう子供いるもんなァ」
「.........語弊があるが...まあいい」
「大変だよなァ、若い身空で二児の子持ちとか」
「.........そうでもない」
「セトくらいの年だともっと遊んでみたくねェの?」
「別に。此処には落ち着かない大人が多すぎる。俺くらい落ち着いたヤツもいるだろ?」
「言うねェ」
「本当のことだろ?」
「まァ、否定は出来ないな。けど勿体ねェな」
「何が?」
「お前、結構美人になるぜ。化粧すれば」
「.........心配すんな。イゾウには勝てねェよ」
「ハッ、おれに勝とうとすんなよ」
「.........嫌味だったんだが?」
「勿論、おれも嫌味だ」
「.........アンタ、結構難しいヤツだな」
「どういうことだ?」
「本心がよく見えない。化粧で隠してる所為か?」
「.........おれは口に出してることは全部本心だぜ?」
「ならそういうことにしとくか」
「.........」
「.........」
「.........セト」
「何だ」
「化粧で本心隠すヤツと...素顔なのに本心隠すヤツとじゃ色々違うぜ」
「.........」
「言いたいこと、今のうちに色々言っちまいな。言えなくなる前に」
「.........肝に、銘じておくよ」
「でもおれは...お前みたいなヤツ好きだぜ。今すぐ喰っちまいたいくらい」
「そりゃどうも」
「.........ちっ、可愛くねェ反応」
「顔でも赤らめてやりゃ良かったのか?」
「そん時はすぐにベッドインだ」
「成程」
「.........やっぱ可愛くねェ」







Talk - イゾウ編 -



「.........珍しくイゾウが笑ってるねい」
「しかも相手はオンナだってのに手も出さず」
「出したら殺す」
「.........はァ」
「やだねい、男の嫉妬」
「セトがあんなのに盗られんのは嫌だ!!」
「.........あんなのって、」
「かたやエースはストーカーなんだけどねい」


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