#03
な、何か、寿命が縮んでる気がする...orz
マルコ氏は完全に私をエアーとして捉えていないようでずーっとシスコン兄ぃの話を続けてる。そりゃもう私の知らないネタまでぶっこんで。
うん、知らなかったよ。兄がまさか私のスケジュール帳を勝手に見てたとか。
「せやけどソバカスくんからしてみたら心配なんやろーな」
まだ引っ張りますか...
「心配?」
「その妹さん、強うお願いしたら断れんタイプやろ?」
「ついでに押しにも弱い」
「弱みも掴みやすうて顔にも出やすい」
「この場に居たら"私は空気になる!"とか思ったりすんだろうよ」
......大・正・解★
そうか。気付いてしまったのか、最悪だorz
いや、もう百歩譲って同じ学校卒の同級生だって知られても構わなかった。そこは本当に百歩譲って、だ。だけど...
「まあ、兄としてはそんな妹は心配だろうよ。なあ?」
こっち見・ん・な!
「よっぽど大事なんやろうなあ。人に騙されやすいんやろか、なあ?」
だーかーら!こっち見・ん・な!
「ねェ...皆、アンタ見てるんだけど...」
「.........気の所為だよナミ」
「もしかして、この話って...」
「うん、気の所為だよナミ」
――大手会社に勤める景吾と侑士。
残念なことに彼らは私の同級生でクラブメイトでした。
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