#02
食べよう...とにかく食べて帰ろう。
ボニーはずっと食全開でナミは彼らの繰り出す景気のイイに釘付け。
よし、私もボニーみたく食べて食べてしたらイイんだ!!
「そうだ。ちょっと君たちに相談があるんだけどいいかい?」
"君たち"ねえ...
てか、この人、誰かに相談するような人じゃないって(兄から)聞いてたんだけどなあ。
実際にウチに来て飲んで帰った時も本当にフツーに飲んでただただ談笑して帰ってっただけ。まあその時、私も一緒だったんだけど。
「相談?」
「そう、さっき話したおれの部下のことで」
グフッ。
の、喉にサラダのキュウリ刺さった。
「そいつ、意外とモテるんだが妙なヤツでよい」
「ふむふむ」
モテるんだ...あんなの。
てか、全く聞いてないのにボニーが相槌打ってるよ。
「極度のシスコンでねい」
ゲフッ。
こ、今度はクルトンが気管支にっっっ。
「こーんな席に行くだけで三時間説教」
「うわあ...」
「ほんまかいな」
「出来れば妹離れさせたいとこだがどうしたらいいと思うかい?」
いや、確かに私にとっても切実な相談にはなりますが...今?此処で?何故それを!?
そろっと料理から目を離してそちらを向けばニヤッとこちらを見て笑う彼。
「そんな兄とか面倒だよねい」
「こっ、このサラダ美味しいねボニー!」
「おう!コレ超うまいよなァ!」
――某会社課長・マルコ氏。
兄の上司で兄曰く、とても大切な仲間だそうです。
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