俺はいい奴、で終わる。


場をを盛り上げるいい奴。
気が利くいい奴。
気さくないい奴。


そして最近は友人の恋路を助けるいい奴な俺。



「せっかくだし、週末どっか行こうぜ。」


「いいなそれ!どこにする?」


「あいつにどこ行きたいってメールしてみるわ。」



当日俺はドタキャンなりなんなりすればいい。そうすればもう後はこいつ次第だし。んで、俺は感謝されて、いい奴。彼女の幸せそうな顔も見れて俺にとっちゃ得。俺ってばいつの間にか自分の感情すら揉み消しちゃえるようになってたわ。嬉しいやら悲しいやら。好きじゃないって、彼女のことなんて。はは。空笑い。







『梨本くんがいれば、どこでもいいよ』



彼女からの返信は思いもよらないもので。
消したはずの恋慕が烟り出す。


俺はいい奴、でいれるだろうか。






君の絶望と引き換えに彼女をくれ


title:ポケットに拳銃




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