いつかは俺たちだって!
一口くらい いいだろ



「なーあー!」

「いーやーでーす!」

「頼むからー!」

「だめ」



桃の○然水を彼に取られないようにしっかりと握りしめる。そんな私の前の彼はただの駄々っ子と化している。
ことの発端は私が桃の○然水を飲んでいるところに彼が突然「喉渇いて干からびる」とやって来たことだ。一度口を付けてしまったものを渡すわけにはいかない。だって間接キスになってしまう



「まじで、ほんとに、切実に!」

「そんなに?」

「うん。いいじゃん、一口くらい」



別に私は間接キスとかそういうの気にするほうじゃないけど、彼が何も考えていなかったら、あとあと嫌な気分になると思う。



「なーあー」

「じゃあ、粟田君がいいなら…」

「全然。いただきます」

「どうぞ」



なかなか食い下がらない彼に、私は結局ペットボトルを手渡した。喉が渇いていたと言っていた割りに一口しか飲まず、「ありがとな」と足早に教室を去っていってしまった。



私、これどうしたらいいんだろ…



私はペットボトルを見つめることしか出来なかった。












―一口くらい いいだろ―
(気にしてない、はず)





「おっしゃああああああ!間接ちゅー!!」




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いやああああああ
更に文章力が落ちました!
きっとスタスカが買えないせいです
もうどうしよう


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