昼休みのガールズトークならぬボーイズトークなんて特に興味は無い。
無いけど気になる彼がいるなら別だよね。
教室で固まっている彼らの語り合いに耳を傾ければ、破廉恥な会話が聞こえてくるわけで。
先頭を切って話しているのがその気になっている彼、粟田君である。
粟田君の話に梨本君が乗って…どうして二人はそんなに趣味が合うんだろう…。
どうやら他の三人には理解されないらしく、やれやれといった様子。
私もやれやれと教室を出ようかな。
なんだか盗み聞きみたいで嫌だし。
私はまだ長い昼休みをどうやって過ごすか考えながら教室を後にした。
「苗字、僕たちの会話聞いてたねー」
「えっ!そうだったのか!」
「気づいてなかったんだ。彼女、結構わかりやすいけど」
「まあー気づかないのは橘と……ねえ?」
「なんだよー梨本たちも気づいてないだろ?」
「いや、梨本は気づいてる」
「当の本人が鈍感でねー」
「え、じゃあ」
「なあなあお前ら!苗字の好きな奴って誰だと思う?てか好きな奴居るんかな?」
「さっきからずっとこれなんだぜ…」
「ね?」
「彼女が可哀想だ」
「あはは…」
―好きな奴って、誰?―
(なんで微妙な顔すんだよー!まさかお前ら…あいつのこと……)
(言ってろ)
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天文科五人の会話を繰り広げたい!
と思ったらこの結果です笑
誰か助けてください。文章力!