―――梨本宅


「ねえ……………ちょっと、おい、あんただよ粟田」


「えっ俺!?てか痛い痛い痛い!柑子前髪引っ張るなって!!」


「何をするためにこうやって皆で集まってるのかわからないの?」


「痛い痛い前髪痛い!ななな梨本!ヘルプ!」


「お前今梨元って呼んだから嫌だねー」


「言ってねーよ!!」


「ぶっ」


「柿野何笑ってんだよ」


「梨本まだ気にしてたんだなーって」


「気にするも何も名前はアイデンテティーみたいなもんだぞ」


「アイデンティティーね。あれ、梨本のアイデンティティーってその髪型じゃなかったの?」


「言ってくれるな柿野。梨本は一年の木ノ瀬とぱっつんが被ってるだのって悩んでんだよ」


「え、何。対抗心燃やしちゃってるわけ?」


「笑いを堪えてんのはわかってんだぞ」


「無理に決まってるじゃん。相手は年下と言えど攻略キャラだよ」


「月とすっぽんだよな」


「意味あやふやなのに使うなよ粟田」


「うるせ」


「俺達だってなあ!ルート欲しいよ!夏のあいつらだって冬の先輩だってあんじゃん!」


「僕達もあるよ」


「え」


「知らなかったの?」


「まじかよ…まじかよ!やった!きた!俺らの時代だ!!よっしゃ!名前とかもういいわ!」


「盛り上がってるとこ悪いけど、課題進んでるの?」


「あ」


「あ」


「あ」


「粟田が被害を広めてくんだよ」


「だって飽きるんだもん」


「困るのは自分だし、僕たち帰るから。頑張ってね」


「せいぜい頑張るんだな」


「ちょっと待て。お前誰だ」


「くっそう!橘が課題終わらせてやがる!」








―八月下旬、友達宅にて―
(終わらねえよおおおおおお)



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秋後欲しい
梨本ルートやりたい
多分買ったら最初にやる!



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