あ、れ。ジャンルカって視力悪かったっけ?眼鏡なんかかけてオシャレ男子気取りか?相変わらず読んでる本はゴンドラ関係だな。たまにサッカー雑誌をぺらぺらめくってるけど本当にちゃんと見てないに違いない。


「へー、眼鏡似合うんじゃん」

「そんなこと言われたのは初めてだな」

「女の子の前ではかけないの?」

「かけるよ、でも何も言われない。女の子の前では常に眼鏡だからと思う」



あっ、とジャンルカがオレの顔を見て口を開く。首を傾げるとじっとしてて、と言われた。鼻の頂にゴミがついているらしくジャンルカがぐいっと顔を近づける。近い、ほんと近い。


「わ、ジャンルカ…近いっ」

「ゴミついてるから」

「あ、ありがとう」

「ま、視力悪いなんて嘘なんだけど」


ジャンルカは眼鏡を外してそのままオレの唇に己の唇を重ねる。ずっと騙されていた分、それなりの詫びくらいしてほしい。


「ばーか」


今度はオレから唇を重ねる。
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