「おはようマル…コ…?どうしたんだよその隈!」

「おは、よう…んーなんか眠れなくてさ…へへっ」

「大丈夫?無理しちゃダメだよ?」



どうやらすごい隈があるらしい。アンジェロに指摘されて気がついた。


「マルコ、体調が悪いなら休んでいいよ?フィディオに伝えておくから」

「あ、ああ…ありがとう…」


ジャンルカなんて良いことがあったからかつるっつるのお肌でケロッとしてる。ジャンルカは元から肌がきめ細かくて女の子みたいに綺麗だから余計。
遠目でそんなジャンルカを見つめてはため息の繰り返し。


「マルコ…まさかジャンルカに恋…」

「何でそうなる…」

「だって…ずっと見つめてはため息吐いてばっかりだし…」



言えることならば言ってやりたいけれど、言えば自分の素性もバレるから言えないとなればチームメイトに相談も出来ずにいつしかそれが小さなストレスに変わる。

何でこんなにも考えてしまうのだろう。
ジャンルカのあの笑顔が忘れられなくて、ジャンルカを見る度に胸が跳ね上がる。

もしかしてと思った。
認めたくなかった。


「認めたく…ない」

「何を?」

「え、あ、ジャン…っ!?」

「人の顔見てびっくりするなよ…お昼休憩の時間になったから呼びに来たのに…」

「ああ…もうそんな時間か…早いな」

「…マルコ?」




もどかしい気持ちでいっぱいいっぱいだった。
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