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『、すごい……』
久しぶりにこんなに素晴らしい戦を魅せてもらった
まさか"牙"に乗るなんて…
『"嵐を駆る者(ストームライダー)"、か…なるほどね』
全てを壊し、そしてまた創る者
『さて、戻らなきゃ…』
もう戦は終わった
イッキと咢の攻撃をまともに受けてたアキラが立ち上がるのはまず無理だろう
ギャラリーもDJも"超獣"が負けたことが信じられないようだが、これは事実だ
だが、
【……ア………!!】
心の底から驚いていると言わんばかりの声に振り向くと、なんとアキラが咢に攻撃したところだった
『まさか、動けるの…!?』
……いや、動けるはずのないアキラを動かしているのは"使命感"だ
"何か"をイッキに伝えたあとに攻撃をする
イッキは気を失い、アキラの逆転勝利かと思われたがアキラもまた、立ったまま気を失っていた
――超獣の牙が、折れた瞬間だった
【コッ・・・コッコンプリ――トォッ!!】
長い長い戦が、幕を閉じた
だけどギャラリーははいそうですか、と納得できるわけもなく
ブチッ
【………ブチ?】
熱狂的なベヒーモスのファンたちは、一斉にイッキたちがいる場所へと流れ込んでいく
『……やばいんじゃない、コレ…?』
あそこにいるのは1000人のケダモノ――踏まれたら、跡形も残らない
勝利の女神は微笑む(だが死神は諦めてはいない)
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