56 CIPHER POL No.9
それは、政府の諜報機関
存在するはずのない、9番目
明るみにでないのは、ある"特権"を持っている為
"殺し"の許可された、正義の機関。その名は―――
CIPHER POL No.9その爆発は唐突に起きた
それは本当の暗殺者たちが動きだしたということ
今、この場にロビンがいるということ――…
『……あら?ルフィは…』
「「「えっ!!?」」」
ふと隣を見れば、いつのまにかルフィの姿がなかった
もうしばらく様子を見るつもりだったのに、先に1人突っ込んでいったであろう船長のせいで予定を変更せざるを得ない
「まったくも――!」
木の上から降り、道を走りながらナミらは文句を口にする
「何であいつはこう…人の"助言"ってものを聞けないの!?」
「何を今更……」
『でもチャンスと言えばチャンスよねぇ。かなりの確率で今ロビンと会えるかもなんだし』
「俺達はどうするんだ!?慎重に行かないと…」
チョッパーの言葉に大きく頷くナミ
走るスピードは緩めないまま4人は閑散とした裏道を走る
「だけどそこがまた考え様によってはラッキーなのよね。ルフィが敵陣に乗り込む場合…裏に回ったり横へ回ったりすると思う?」
「そりゃねェ」
「ねェねェ」
断言する彼の仲間に苦笑いがこぼれる
アリスも幼い頃のルフィと出会ってから少ししか知らないが、その長くない期間の付き合いでも彼が真正面から突っ込んでいく性格なのはよーく分かっていた
だからナミの言葉にアリスもまたしっかりと頷いた
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