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2人の戦闘が始まれば、造船所の中は段々酷い有様になっていく
作りかけの船が崩れ落ちていくのを見て周囲の人間は右往左往している
「ルフィー!ブッ飛ばすのよ!そんな海水パンツ!!」
『…まぁ、怪我しない程度に…』
「アニキ――!!」
「ファイトだわいな――!!」
女性陣は各自後方から応援をしている
いや、アリスだけは勘弁してくれとばかりの呆れた表情を浮かべていた
瓦礫の山と化した広場でルフィはフランキーと対面している
お互い目立った怪我はなさそうだが、呼吸は荒い
「とにかくお前…ブッ飛ばしてやるからな!」
「うははは!やってみろ!お前の攻撃なんざ効きぁしねェ!!」
左腕から砲撃を飛ばすフランキーの攻撃を避け、"ゴムゴムの鞭"で応戦したルフィだったが―――
『…ん?』
2人に、第三者からの妨害が入った
ルフィとフランキーは両反対方向へと飛ばされ、瓦礫に突っ込んでいく
「誰だァ!!」
邪魔されたルフィは怒りの声を上げ、第三者の方を見る
だがそこにいたのは見覚えのある人たちだった
「くだらねェマネしてくれたな。お前の狙いは何だ…麦わらァ!!」
そこにいたのは、1番ドックの船大工たちだった
パウリーやカク、それにルッチ……その他にもいたが、彼らはこの前会った時とは雰囲気が違う
笑みなど到底なくて…見えるのは、激しい怒りだ
『…一体何が起こってるの…?』
嫌な予感がし、アリスは一人ため息をこぼす
友好的とはとても言えない彼らを前に、何も起こらないとはとても思えなかった
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