38 アイスバーグ襲撃
昨日色々な出来事が起こったのは何も麦わら海賊団だけではないらしい
街では"大きな事件"を受けて半分パニック状態へとなっていた
アイスバーグ襲撃「ここにいたのか」
あの"決闘"の後、荷物をまとめて船から出て裏町のとある宿屋で1夜を過ごした麦わら一行
しかし部屋で休んでいる者はおらず、アリスもゾロやチョッパー、そしてルフィと同じく屋上でボーっとしていた
何だかもう彼らの仲間みたいな扱いと雰囲気になっているが、今は何も言うまい
「せっかく宿とったのに部屋に誰もいねェ――みんな揃って…眠れてねェんだろ…」
そして新たに屋上にやってきたのはサンジだ
一人離れた場所で空を眺めているルフィの背中を見て複雑そうにため息をついた後、煙草を口にくわえる
「サンジ、どこ行ってたんだ?」
「夜中中岩場の岬を見張ってた……ロビンちゃんが帰って来やしねェかと思ってよ」
『ロビン、まだ帰ってこないんだ…』
昨日出かけたまま戻ってこないロビン
この街には世界政府と少なからず繋がりのあるから、政府から追われる身としては少し心配せざるをえない
「俺は今日は町中を探してみようと思う。もし何かあってもこの宿を落ち合い場所にしとこう」
「お…!俺も行くぞ!探しに!」
『なら私は別で探してみようかしら……』
今日の予定が決まったと思っていると…突然、勢いよく扉が開けられナミが姿を現した
「ルフィ!大変なの、今町中この話で持ち切りで……!ルフィ…昨日の夜、造船所のアイスバーグさんが……!!」
―――それはこれから起こるべく一連の騒動の、幕開けだった
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