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「約束の10時だ。ウソップが来るぞ」
皆船の上から、彼が来るのをただ待っている
指名を受けたルフィだけは、船を降りていた
アリスは皆から少しだけ離れた場所から眺めている
「…来た!」
ナミの言葉とともに、ウソップがルフィの前に現れた
「怖気づかずに来たな…どんな目にあっても後悔するな!お前が望んだ決闘だ!!」
「当たり前だ。殺す気で来いよ…返り討ちにしてやる!もうお前を倒す算段はつけてきた!!」
何も知らない"敵"が相手ではなく昨日まで確かに"仲間"だった相手との戦闘だ。戦略という点から言えば戦いにくい相手なのは間違いない
そうして始まった、彼らの決闘
「俺には!8千人の部下がいる!命が惜しけりゃ今すぐ降参しろォ!!」
まずはウソップの"嘘"から始まり、言葉での地味な攻撃を向けてくる
それに付き合うことなく、ルフィが拳を向けようとするが……その直前、ウソップが血を吐き、その場に膝をついてしまった
その姿に一瞬躊躇ってしまうルフィ
「必殺、ケチャップ星」
だがそれはフェイクであり、閃光貝を使ってルフィを遠ざける
そして腐った卵をパチンコで撃つ……流れはウソップにあると言っていいだろう
「くそっ!この野郎、マジメにやれェ!!」
「ばかばかしいか!?大マジだぞルフィ…!これが!俺の戦闘だ!!」
ウソップ本人にはそれ程大きな力はないが、小道具を上手く使い、十分戦えている
タバスコを口に含まされ、その辛さのあまり口から火をふくルフィ
のたうちまわる彼の周りには既にまきびしが敷きつめられている
次から次へと攻撃を加えられ、まだウソップに攻撃を与えることができていないルフィ
そして自身にかけられた腐った卵のせいで、周りに充満しているガスに気づくのが遅れ……"火薬星"によって巨大な爆発が巻き起こった
『きゃ…っ』
それは船の上のアリスらも例外ではなく、大きく波も揺れて小さく悲鳴をもらした
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