137
<少佐以下出陣不要。大佐及び中佐のみ>
いくつもの軍艦が、この"ためらいの橋"に集結する
<精鋭200名により、速やかに始末せよ>
"大佐"という言葉にビビるウソップだが、裏を返せばそれは自分達の力を恐れているからということにもなる
船に残っていたアリスたちもまた、武器を強く握りしめる
――ここを耐えきらなければ、道はない
<――かかれ!!>
号令と同時に大勢の人間が"ためらいの橋"へ降りてくる
「船から離れなきゃ!傷つけたら脱出できない!」
「二度と捕まったりしないわ!」
「おで!動けねェよ――!!」
『――行きましょう!』
襲ってくる大量の海兵たち
<ニコ・ロビンと魔女を奪還せよ!!>
そんな指示を聞きながら、アリスは自分から海兵たちが大勢いる場所へと向かっていく
ナミたちは向かってくる人間たちを相手にするだけで精いっぱいだろうから、少しでも海兵を減らしておきたいと考えたのだ
「魔女だァ!!必ず生け捕りにしろ!!」
『あら、そんなに安い女じゃなくてよ、私』
冗談じゃないとばかりに小さく呟くと、近くにいた適当な海兵たちを斬っていく
銃を持っていようが刀を持っていようが、そんなことは彼女には関係ない
的確に、無駄なく、流れるような動作で次々に海兵たちを斬り捨てていく
「気ィつけろ!!能力者もまざってるぞ!!」
フランキーの声が聞こえてくる
確かに"大佐"レベルだったら能力者がいてもおかしいことではない
だが――能力者がいるのは、お互い様だ
『ふふっ』
楽しげな笑みをこぼしながら、余裕な様子で海兵を斬りつけていった
.
[ 138/145 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]