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「―――ってぐわァ!!!」
微笑ましく"まだ若い"彼らを見ていた時、急にパウリーが大きな声を出した
何事かと彼の視線の先を追えば、そこにあったのはナミ……の足
「おいおい待て何だその女は!!ハレンチな!!足をお前……!出しすぎた!!」
「は?」
ナミがあっけにとられるのも当然だ
足を出しすぎ、と言っているが…確かにスカートは短いとは思うが海賊やってる女は大抵露出が多いし、それに耐えれるぐらいの美しさは持っているから問題はないと個人的には思う
実際ナミも綺麗だし
「ここは男の職場だぞ!!何て格好してきやがる!!ふざけるな!!」
「まぁパウリー、落ち着いて」
「ぶっ!カリファ!!てめェもだ!また性懲りもなくそんな不埒な服を!!!お前ら2人とも"魔女"を見習え!!」
『え、私?私もこのロープ脱いだら凄いよ?』
「ぶぶっ!ぬ、脱がんでいい脱がんで!!」
『そう?』
パウリーに大げさな身振り付きで拒否られ、渋々脱ごうとしていたロープを元に戻す
姿を隠さなければならない身だから着ているだけで、私だって本当は軽装でいたい
凄いといったのはパウリーの価値観から言っただけで、私的には全く普通な格好なわけだが
「……ンマーとにかく…こいつらこれでも船に関しちゃあ一つのドックに5人しかいない、"職長"を務める程の優れた技術者だ。カクもその一人。ここは職長の腕一本の世界」
性格は妙でも気にするな、という言葉に全員が頷く
大きく"1"と書かれた扉がゆっくりと開く
「さァ入れ。中を案内しよう。この1番ドックには"ガレーラカンパニー"の主力が集まり、もっとも難しい依頼を受ける」
金をしっかり管理するよう忠告された後、アイスバーグの後ろについて歩き出す
「おお!!」
「わぁ…!」
中に入ると、そこには巨大で活気に満ちあふれている造船所が広がっていた
作りがけの巨大ガリオンが一際目につき、辺りは職人がひきめしあっている
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