月と勧誘
「おーい、そこの長身眼鏡のキミー」
「…?」
「そうそうキミだよ、NOT黒髪ヘッドフォンのキミ。ちょっと良いかな」
「何?」
「キミさ、身長何センチ?」
「188だけど、それが何なの」
「うおーやっぱりでっかいねぇ。部活はもう決めたかい?」
「特には」
「おう、じゃあさ、バレー部おいでよ」
「なんであんたにそんなこと言われなきゃいけないわけ」
「あたしがバレー部だから」
「あっそ、悪いけど俺はいいよ」
「バレー部いいよー、かっこいいよー。モテるよたぶん、たぶんね。あたしは責任とれないけど」
「いや、どーでもいいんだけど」
「えぇー…あぁ、あと、あとね」
「…何」
「三年生のマネージャーの先輩が半端じゃないくらいに美人だよ。なんてーの、絶世の美女ってやつ?」
「………まあ、考えとく」
月と勧誘
(あ、あとあたし二年生だからね、先輩だよ)
(…へぇ(一年かと思った))
(だから先輩には敬語使いなさいよ)
(はいはい、すいませんでしたね)
(許してあげるから黙ってバレー部入ろうね、眼鏡くん)
((変な奴…))
(…へぇ(一年かと思った))
(だから先輩には敬語使いなさいよ)
(はいはい、すいませんでしたね)
(許してあげるから黙ってバレー部入ろうね、眼鏡くん)
((変な奴…))
月と先輩シリーズ