夜明けと彼女の必要性 -the other story-
おとうさん、おかあさん、おげんきですか。
わたしは、げんきです。
おとうさんとおかあさんがいなくなって、もうなんねんたったかは、おぼえていません。
いま、わたしはたびをしています。ひとりじゃなくて、ふたりで、です。
そのひとは、あんまりしゃべらないけど、やさしいひとです。
むらのひとたちみたいに、なぐったりけったり、ぼうりょくはふるわれません。
このあいだ、ひさしぶりにやどというところにおとまりしました。
いつもは、のじゅくがおおいです。
おとまりするときにいったなまえは、たぶんうそだとおもいます。
なんでうそをついたかは、よくわかりません。
おとうさんのにほんとうは、だいじにつかってあります。
たまに、さびがつかないようにみがいてくれるので、いまもぴかぴかです。
いま、わたしはみなみのとちにいます。
あした、おふねでしまへいくみたいです。
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"夜明けと彼女の必要性"のおまけ話。
つまり続編の続編。
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