「…誰」
「土方十四郎だ」
「…誰」



私が高校に入学し、一人暮らしを始めて二週間が過ぎた。いつも通り学年が終わり帰宅する。九月二十二日、台風が通り過ぎてもまだ雨は止まない。肌寒くカーディガンのポケットに手を入れながらアパートの階段を上がる。部屋に誰かが居るなんて思いもしなかった。家の鍵を開け、玄関に入ると何故か温かい。暖房が付いていた。朝消し忘れたかな?勿体ねー、とか考えて部屋にあがると人影を見た。

「え」
「帰ったか」
「だ、誰」
「土方十四郎」
「…知り合い?」
「いや」

何で知り合いでもない奴が家にいるの?ってか鍵かかってたのに何で入れたの?ってかイケメン…いやそんな事よりも!!

「あの、出て行ってください、私の家です」
「それは無理だな」
「なんで?!」
「俺はお前の旦那になる男だからな」
「…は?」



20110922 イケメンとの同棲生活が始まるよ。

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