欲張りな愛
僕が囲ってあげるから、側に居なよ。
そう言われたのは半年も前の事。元々土方さんの小姓だった私に沖田さんは目をかけてくれていた。
土方さんに捨てられからもう半年以上経ったのかと思うと、時の流れの早さに驚いてしまった。
―――私は、囲われただけ。また本当の"恋人"にはなれなかった。
土方さんもそうだった。私の気持ちに気付いていた土方さんは私を抱きしめ、口づけて、そして抱いてくれた。私は何もかも彼に捧げたのに、結局私は土方さんの玩具にしかなれなかった。
「名前、何考えてるの?」
沖田さんの手が着物の中に入ってきて、あまり大きくない私の胸を揉んだ。時折乳首を摘まれて情けなく喘いでしまう。
「ぁっ…ん、はあ、沖田さ…、まだ昼間ですよ…?」
「関係ないよ。だって名前のここはもう準備万端みたいだし」
「ひゃあ、んうっ…」
膣内にくちゅりと音を立てて指を入れた沖田さん。だんだん動きが早くなる指に合わせて中からどんどん厭らしい液体が溢れてくる。
「一回イっていいよ。」
「あ、あっ、はあ、んっ、あ…、い、く…!」
ぐちゅぐちゅと派手な音を立てて私は達してしまった。土方さんに初めてを捧げ、土方さん、それから沖田さんに開発されたこの体は彼の愛撫にただひたすら喜んだ。
「厭らしい子だね…。少し弄っただけなのに潮まで噴いて」
沖田さんがそう言いながら着物を脱ぎ捨て、立派に反り立った沖田さん自身を私の膣に宛てがった。
少し動いただけで中に入ってしまいそうなのに、沖田さんはなかなか入れてくれない。それがもどかしくて自分から腰を揺らせば沖田さんはニヤリと笑った。
「ちゃんとおねだりしてごらん?コレ、どうして欲しいの?」
意地悪く笑って入り口を大きく硬いモノで突っつかれた。それだけで気持ち良すぎて、蜜を溢れさせてしまう私は相当なスキモノだ。
「沖田さんの大きいの、入れてください」
「入れるだけ?どうして欲しいの?」
「…入れて、たくさん突いて、私をグチャグチャにしてください…っ」
「いいよ。ほーらっ…」
「あぁぁんっ!」
唐突に沖田さんのが私の中に入ってきた。大き過ぎる亀頭に膣内を擦られて、堪らず達してしまう。沖田さんは奥まで届くように深く腰を振り、思い切り突き上げた。
「奥まで届いて、気持ちいいね」
「あ、んうっ…、ひあ、あぁあん、すごいっ…」
「名前のナカ、凄くよく締まるよ…っ」
「んぁっ、おきた、さぁんっ…!」
不意に腰を持ち上げられくるりと反転させられた。四つん這いになって獣のような格好で交わっている。その姿にひどく興奮して私は更に沖田さんを締め付けた。
「おきたさ、おきたさん…っ、きもちい、ですっ」
「名前…、名前で呼んで?」
「…総司、さん?」
「そう、だよっ…!あっ、名前、もう出すよ…!」
「あっ、あぁん、総司さん、総司さん…っ!」
「う、あああ…っ」
お尻に温かいものが垂らされた。…総司さんの精液だ。私は嬉しくて精液を指で掬い上げ、自分の膣に塗り付けた。
「あーあ、こんな厭らしい事しちゃって。名前は本当に淫らな子だね」
総司さんが笑いながら精液を胸や顔に塗りたくる。最後に総司さんの指を舐めて綺麗にしてあげたら頭を撫でられた。それがとてつもなく嬉しくて、私は総司さんの、まだ熱く硬い部分に舌を這わせた。
「どんどん僕好みの女の子になってくね…。可愛い名前、大好きだよ」
私も、総司さんが大好き。愛している、と思う。
なのに彼は残酷で、本当の愛を私にはくれない。私はあくまでも愛人。囲われてる女の一人に過ぎないのだから。
ねえ総司さん。何であの時…土方さんに捨てられた私を拾って慰めてくれたの?私に厭らしい女の素質があったから?私を哀れだと思ってくれたから?
私はあなたに会って随分と贅沢になってしまいました。土方さんに望んでしまったものを、総司さんにも求めてしまっている。
ねえお願い、ほんの一時でもいいから。
私を、愛して。
20111124
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