中、高と一緒でほとんど同じクラス。これだけ聞けば普通は仲が良いと連想するのだろう。

でも私は数えるくらいしか彼と話した事がなく、こうやって彼を交えてみんなで飲むのも、今みたいに彼と二人で居るなんて初めての事だったのだ。


「本当に良いのか?」


酔いが覚めた風に聞いてくるけど、まだ顔は真っ赤で目が据わっていて、お酒臭い。典型的な酔っ払いの症状じゃん。

私もまだ大分酔っていたため半ば投げやりで柾輝の座っているベッドに腰を下ろし、彼に近付いた。


「良いって言ってるでしょー!みんなして私のことマグロマグロって馬鹿にして…」


高校の時に付き合っていた彼氏に流された噂のせいで、苗字名前マグロ説が何年にも渡ってみんなの中に根付いていたらしい。

考えるだけで悔しくなって、柾輝の腕を取って自分の胸を触らせた。もう自分でも訳わかんない。でも今は柾輝とヤりたくて仕方ないの。


「お前なぁ、もうちょっとムードとか考えろよ…」

「うるさい馬鹿!もう早くしてよ!女の子にここまで恥かかせて…」


思わず泣きそうになる。すると柾輝は慌てて私を宥め始めた。私に手を出そうとしない事にさらに悲しさが込み上げてきて私はとうとう涙を零した。


「やっぱり私魅力無いんだ…もういいよ、帰………んんっ!?」


ヤケになって帰ろうとした途端、柾輝が私の唇を塞いだ。何よ、自分だってムードもへったくれも無いじゃない。でもどんどん深くなるキスにだんだん気持ち良くなってその気になってきちゃう。顔を両手で抑えられ、さらに深く口づけられる。


「ふ、んぅっ…、はあ、まさ、き…」

「お前、その顔反則」


酔っ払ってんだからしょうがないじゃん。て言おうとしたけど言葉になる前に柾輝の手が服の中に入ってきて胸を揉まれた。

冷え症なのか分からないけどひんやりと冷たい手が更に私の感度を高め、大袈裟に反応してしまう。


「…感じやすい?」

「そんなこと……あっ、」


乳首を指でコリコリと刺激され、きゅう、と摘まれる。うん、やっぱり上手い。さすが中高でヤリチンと言われてただけある。



だんだん柾輝の手が下に下りてきてパンツの上からやんわりとクリトリスを刺激され、顔が胸に近付いたと思ったら乳首を舐められた。


「や、ぁんっ…」

「やっぱ超感じやすいな。乳首ビンビンだしまんこぐちゃぐちゃ」

「やだぁ、言わない、で…っ」

「可愛いよ、お前。全然マグロじゃねぇじゃん」


柾輝に言われた言葉にときめきつつも、もう頭の中はグチャグチャで何も考えられなかった。ぐちゅりと下半身から聞こえる音に更に興奮が高まって柾輝に必死にしがみついた。


「すっげ…そんな気持ちいいの?」

「ん…っ、きもちい、よ…っ」

「もう我慢できねーかも」


そう言って柾輝はズボンのベルトを外して上着も脱いで、ボクサーパンツ一枚だけになった。色黒の筋肉がついた肌に思わず目が釘付けになった。

しかもパンツの上からでもはっきり分かるくらい勃起してるソコにも思わず目が行ってしまう。


「何だよ人の体ジロジロ見て」

「いや、大きいなーって思って…」

「ああ見とれてたのか」

「ち、違うってば」

「照れない照れない。ほらいいからしゃぶれって」

「きゃ…!」


頭を抑えられて顔を近付けられた。間近には柾輝のアレがある。

仕方なく怖ず怖ずとボクサーパンツを下げると勢いよく飛び出る柾輝のぺニス。根元に手を添えて扱きながら、先っぽを舌で舐めた。

じゅぽじゅぽと音を立てながら口を動かして柾輝のペニスを愛撫した。口の中に入りきらないくらい大きくなって苦しくて口を離そうとしたら、柾輝に頭を掴まれ更に奥にペニスを捩込まれた。


「んん、んっ、ん、」

「はっ、やっべ、な…!ちょっとストップ、」


急に口からペニスを抜かれベッドに押し倒された。ペニスでクリトリスをぐちゅぐちゅと擦られて、また蜜を溢れさせてしまった。

早く入れて欲しいのに入れてくれなくて、自分から腰を動かして挿入しようとしたら柾輝に腰を掴まれて阻まれてしまった。


「お願い…、まさきぃ…」

「じゃあちゃんとお願いしろよ」

「柾輝のおちんちん、入れて…っ」

「えっろ。しょうがねえから入れてやるよ」


柾輝が私の腰を掴んだまま一気に奥まで挿入してきた。それからとんでもないスピードで腰を打ち付けられて私は涎と涙を垂らしながら苦しげに喘いだ。


「は、あぁっ…、ああんっ」

「締まり、良すぎじゃね…っ?」

「あぅっ、わか、んないよぉっ…」

「マジ、腰がとまんねぇ…っ!」


パンパンと肌のぶつかる音が響いて、ぐちゃぐちゃと私のアソコから発せられる水音も一緒に響いた。柾輝のピストンは私の気持ちいい所を的確に突いてきて何度もイってしまう。

もっともっと犯して。もっともっと突いて欲しい。柾輝の大きなおちんちんで私の中を掻き回して欲しい。


「柾輝、まさ、き…ぃ、いっちゃう…!」

「俺も、もう出る…っ」

「あああっ!」


最後に一際激しい律動。私は呆気なくイってしまい体をビクビクと震わせていた。柾輝がお腹に吐き出した精子を拭いてくれて私に布団をかけてくれた。



思えば、柾輝とこんなに話したのは初めてな気がする。中高6年間まともに仲良く会話なんてした事がなくて、もちろん体を重ねるのも初めて。酔った勢いとはいえこんな大胆な事が出来た自分に驚いた。


「明日休みだろ?ゆっくり寝とけ」


一緒に布団に入って私の頭を撫でながら笑う柾輝。

ああこの笑顔に女の子はみんなやられちゃうんだろうな。昔から変わらない、柾輝の笑顔。私もこの笑顔を遠くから見るのが好きだった。



そんな事を考えながらウトウトし始めた私に、柾輝が話しかけてきた。


「お前さ、彼氏いんの?」


聞かれると思ってた。柾輝とは席は離れていたものの、私の彼氏の話が飲み会の席で出ていたから。

そして私は知っている。柾輝にも付き合ったばかりのラブラブな彼女が居る事を。


「…うん。柾輝といっしょ。」

「そっか…ごめんな」


そう言って私を抱きしめた柾輝。その腕が温かくて安心出来て、私も柾輝の背中に腕を回した。


「でも、今更やめらんねぇよ…」


そして柾輝は私に噛み付くようなキスをした。





それから始まった、私と柾輝の関係。もちろんお互いの恋人には言えないまま、今日も私は柾輝に抱かれる。





20111217



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