「これ撮ったのはお前か?」
「そんなわけないじゃん…」
あのあと面倒な跡部の婚約者をなんとか撒いて、今度は跡部本人に掴まった。私達は先生に呼び出され写真について問いただされたけれど、跡部がなんとか話をつけてくれて処分は免れた。
「チッ…じゃあ誰がこんな写真を…」
「婚約者は跡部のファンが撮ったかもって言ってたよ」
「俺もそうだとは思うが…まあいい。時期に見つけてやる。それより…」
アイスブルーの瞳が私をキッと睨んだ。鮮やかな色の瞳に思わず吸い込まれそうになる。
「もう今後お前と関係を持つことは一切無い。同じ学校の生徒同士、必要最低限の接触しかしない」
「え…?」
「両親に知られ、跡部家の恥だと罵られた。もう女絡みのゴタゴタはごめんだ。…じゃあな、今まで楽しませてもらった事には感謝するぜ」
私の中の世界が、終わったような気がした。
20110817
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