ホテルの部屋のチャイムを鳴らして中に入る。シャワーを浴びた後なのか、バスローブでワイン片手に窓の外を跡部はとても絵になっていた。
「未成年がお酒飲んじゃだめでしょ」
「アーン?飲みたい気分なんだよ」
「ませがき…」
「五月蝿え、そんな事よりさっさと脱いでしゃぶれ」
跡部はバスローブの前を自ら肌蹴させて、しゃぶれと言わんばかりにおちんちんを私の顔に近付けた。こんな強引なとこも好き、なんだよね。
まだあまり元気のない跡部のおちんちんを口に含んで、奥までしゃぶった。裏筋を舐めながら口を動かせば段々元気になる跡部のおちんちん。夢中でしゃぶっていたら跡部に口を離され、ベッドに押し倒された。
「どうせもう濡れてんだろ?入れるぜ」
いつもの事だけど前戯無しで入れてくる跡部。本当はちょっと痛いけどそんなこと言えない。面倒くさいって思われたくないから。
おちんちんが奥まで入って、跡部はいきなり激しく腰を打ち付けてきた。
「あああっ、んん、すご…っ」
「フン、思った通りもうグッチャグチャに濡れてるぜ、アーン?」
「おちんちん、舐めて、感じちゃっ、たあ…っ」
「相変わらず淫乱な女だな。涎垂らして好がりやがって、よっ…」
「きゃぁああんっ」
跡部の激しい打ち付けにおまんこは痙攣して呆気なくイってしまった。それでも容赦ない跡部は私の体を四つん這いにさせてまた激しくピストンする。跡部が喜ぶようにおちんちんをキュウキュウに締め付ければ、跡部から色っぽい吐息が漏れた。
「はあ…っ、イクぞ、」
「私も、イク、イっちゃうぅっ…、あぁあんっ」
跡部のおちんちんがドクドクってなって、中に熱いものが注がれる。精液を注がれる瞬間って、堪らない。跡部に全て支配されてるような感じがするから。でも実際はピルを飲んでいるからこんなのどうって事はないんだけれど。
「ところで、忍足のセックスはどうなんだよ」
「え?忍足くん?うーん、やっぱりチャラいだけあって上手いよ。おちんちんもおっきいし」
「そうだろうな…で、俺とどっちが上だ?」
「そんなの跡部に決まってるじゃん。跡部は昼も夜も王様だもんね」
「やはりそうか。まあ俺が忍足に劣る事なんて何一つ無いからな」
跡部はそれに機嫌を良くしたのかグラスのワインを一気に飲み干して「お前も飲めよ」と私にグラスを差し出してきた。
「…いただきます」
この日は夜まで一緒に居た。ワインを飲んで、セックスをして、二人で初めてまともに普通の会話をした。学校のこと、跡部の好きな音楽のこと、好きなお酒や食べ物のこと。
何回も体を重ねてきたけどこんなに話をしたのは初めてだった。
私達がホテルを出たのは日付が変わる頃だった。跡部が家の車で家まで送ってくれて、「たまにはまともに学校に来い」って言ってくれた。嬉しかった。
ただ機嫌が良くてしてくれた気まぐれな事だったのだろうけど、私は幸せだった。
まさかこれが跡部との最後になるとも知らずに、ただただ私は浮かれていた。
20110814
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