「うわ、また来たし。出会い系メール」

「あたしもよく来るよ。てかさー、出会い系サイトなんて、今時やってる奴いんの?」






………ここに居るんですけど。



出会い系って偏見の塊なのかもしれない。私だって最初はそうだった。でも違った。





事の始まりは唐突。友達のブログからいきなり出会い系に飛んでしまった。

登録料無料、素敵な出会い。別に惹かれるフレーズでは無かったんだけど勝手に手が動いてしまい、登録ボタンを押してしまった。


「『初めてでよく分かりませんが仲良くしてください(^^)』っと…こんなんで誰かメールくれんのかな…」


一応自分史上かなり盛れたと思われるプリ画をプロフィールに貼り、コミュニティみたいなのに入ったりしてみた。テニス、サッカー、野球、バスケ。男の子が集まりそうなコミュニティを激選して。

―――やだ私完全にがっついてんじゃん。

そんな簡単にメールなんて来るわけないと思いつつも案外すぐ来た。

プロフィールを見ると私と同い年(本当かどうかは別として)で赤い髪が綺麗な男の子。うわ超イケメン。タイプかも。嬉しさのあまりついつい携帯の画面の前でニヤニヤニヤ。初めてがこれって、かなり当たりじゃん。


『俺も初めてなんでシクヨロ!ってか超可愛くてタイプなんだけど。』


う…嬉しい。私のあの盛りすぎなプリ画に釣られてくれたなんて…!

私は早速彼…『ブンブン』とメールをする事になった。

私と同じ神奈川に住む彼。立海大学に通っているらしい。しかも中高テニス部出身。テニスにあまり詳しくない私でも流石に立海大のテニス部の話は知っていた。

私は平凡に公立の中高で過ごし平凡な大学に行き平凡な日々を過ごしていた。彼…ブンブンとは天と地の差。


『今度会わねえ?』


突然のお誘いのメールだった。彼は本名をブン太くん、と言うらしい。私は二つ返事で了承し、今に至るわけだ。





アイスティーを啜りながら腕時計を見ると待ち合わせの時間30分前。やばい早く来過ぎちゃった。楽しみで眠れなかったんだもん。


「もしかして、名前?」


振り返るとそこには写真そのままの姿のブン太くん。やっぱりかっこいいなあ…。


「あ、はいっ!名前です、よろしくお願いします!」

「タメなんだから敬語やめろって。さてと、どこ行く?」


こんなイケメンくんと一緒なら何処でも構いませんけど…っ!でも確かにどこ行こう。その話はあまりしてなかったもんね。むしろ私とブン太くんの話題の大半は…


「とりあえず二人きりになれるとこ行くか。ラブホでいい?」

「うん。どこでもいいよ」


そう、ブン太くんは所謂「ヤリ目」で出会い系をやっていたのだ。初めての出会い系で初めて見つけたのがたまたま私だっただけ。つまり顔が並以上だったら他の女でも良かったわけだ。

そう考えると、ちょっとだけ悲しい。でも私が偶然一番に会えたんだ。例えこれっきりの関係になってもブン太くんと会えた事を神様に感謝せざるを得ない。こんなイケメンと巡り合わせてくれたんだから。



ブン太くんに連れられるままに豪華そうなラブホに入った。ブン太くんが選んだ部屋は何故か鏡張りの部屋で、これからする事を想像したら何だか恥ずかしかった。


「先シャワー浴びる?」

「…うん。」

「緊張すんなって。あ、ひとつだけ。バスタオルだけ巻いて出て来てくんね?」

「うん、わかった」


私ブン太くんとこれから…えっち、するんだよね。処女なわけじゃないけどドキドキする。彼氏以外の人とするのは初めてだったから。ブン太くんはきっと慣れてるんだろうな。それだったら上手いはずだから安心して任せよう。



シャワーを浴び終えて言われた通りバスタオルだけ巻いた格好で部屋に戻った。ブン太くんはぽかんと目を丸くして私を見ていた。やだ、私意外と太ってるとか思われたかな…

そう思っていたらブン太くんに急に抱き抱えられてベッドに押し倒された。


「きゃっ」

「お前…スタイル超良いな。痩せてるのに…胸とか太股とか適度に肉ついてんの好き。」

「あ、ありがとう…、でも私そんなにスタイル良くないよ?」

「バーカ、俺が良いって言ってんだから良いんだよ。ほら、もうこんなんなってるだろぃ?」


そう言ってブン太くんは私の手を自分の股間へ引き寄せ、ある部分を触らせた。そこは既に硬くなったブン太くんの大きな…おちんちんがある場所。


「見たい?」

「…っ、う、ん…見たい」


我ながら恥ずかしい事を言ったと思う。男の人のおちんちん見たい、なんて軽蔑されないかな。

ブン太くんは嬉しそうに笑いながらジッパーを下ろしておちんちんを出した。


「大きい…ね。」

「だろぃ?舐めたくなった?」

「うん…、舐めたい…かも」


フェラチオなんてあまりした事ないけど、ブン太くんのならしてもいいかなって思った。何よりこんな大きいの見たことなかったから自分でも興奮していた。


「ふ、ふう…、んんっ」

「口ちっちぇーなあー…。可愛い。」

「ん、んっ」

「経験あんま無いって言ってたのに上手いじゃん。」


いっぱいいっぱいだった。慣れない事への抵抗は少しだけ。本当はブン太くんを気持ち良くさせたくてしょうがなかった。口をすぼめて先っぽをいっぱいペロペロ舐めた。美味しいとは思えないけどブン太くんのなら嫌じゃない。


「へへっ…、こんな上玉とは思わなかった…、っあ、出る、から、飲めよ…っ!」

「んんんっ…、んう、けほっ。」


少し吐き出してしまったけど、ブン太くんの精子はまずくなかった気がする。精液でさえ愛おしく感じた。イケメンが相手だとこうも違うのか。自分でも驚いた。


「気持ち良かったぜぃ」

「あんま自信なかったけど…うれしい」

「じゃあ次は俺の番な」

「え、ひゃあっ」


立場逆転。先程と同じようにまたベッドに押し倒されて、濡れきった私のおまんこにブン太くんの指が入ってきた。


「ひあ、あ、うっ、すごいっ…」

「気持ちい?」

「うんっ、ん、ああぁっ…!」

「もーイっちまったのかよ。俺天才的じゃね?」

「すご、すごいっ…、きもちい…っ」

「名前濡れすぎ。とろとろになってる」


もう我慢出来ないと言わんばかりにブン太くんの首にしがみついた。それを合図にブン太くんは私の中におちんちんを入れてきた。奥に入ってく度にクチュリと厭らしい音が響いて恥ずかしい。

奥まで入りきったところでブン太くんは腰を激しく打ち付けてきた。どうしよう何これ。気持ち良すぎておかしくなっちゃいそう。大きさやテクニックだけでこんなに差が出るなんて驚いた。


「あん、あっ、きもちいい…!だめ、だめ…っ、いっちゃうよっ…!」

「何回でもイけよ。ほーら、」

「ひああぁうぅ…っ!」

「ほら、も一回、っと!」

「だ、めぇ…、ん、あぁんっ…!」


イかされ続けて私は体力の限界だというのに、ブン太くんはテニスやってるせいかまだまだ全然余裕そう…………体力は。


「さすがに俺も、もうイっていいよな…っ?」

「ひぅっ!、ん、うん、一緒に、イこっ」

「かわいー…、ほらもっと欲しがれよ…っ」

「あんっ、あ、ブン、太くんの…おちんちんで、イきたい…っ、だから、ブン太くん、も、私の、おまんこで、イって…?」

「いいぜ、俺より先イクなよ?」

「あ、んんっ!ひゃぁうっ!」


ブン太くんのピストンが凄く激しくなって奥をいっぱい突かれる。おっきなおちんちんが更に中でおっきくなって、私の中を擦り続けた。

激しいピストンの中で乳首を吸われておっぱいを揉まれて、ブン太くんを無意識に締め付けた。


「ひあ、あ、ああんっ、ちくび、きもちいいの…っ!」

「あ、すっげ…、中、締まる…!」

「もう、だめ…!い、ちゃう、よぉ…っ」

「俺も、イクっ、中で、出すから、なっ…」

「え…、?中、だめぇっ…!」

「う、あっ…、はあっ…」


ブン太くんの体が震えて、何度か抜き差しをして引き抜かれた。中からどろりと溢れてくる感触。これは間違いなく、ブン太くんの精液…

急に怖くなって急いでお風呂場に行って精液を掻き出して洗い流した。彼氏じゃない人との子供なんて…さすがにイケメンなブン太くんでも、それだけは嫌だった。

洗い終えて部屋に戻るとブン太くんはテレビを見ながらタバコを吸っていた。しかもそのテレビのチャンネルはよく見たらAVだった。

一回した後って萎えるって聞いてたのに、よくそんなの見れるなあ…

私は冷蔵庫にあったコーラを取り出し一気に流し込んだ。


「ブン太くん、私先帰るね」

「は?何言ってんの?」

「だってやる事やったから…もう帰るね。」


服を着ようとしたらブン太くんに腕を引っ張られてまたベッドに押し倒された。正直なところ、また中出しされるのが怖かったから早く帰りたかった。私の嫌な予感は的中して、太股には既に硬くなったブン太くんのおちんちんが当たっていた。


「一回じゃ足りねーんだよ。今日は帰さねーよ?」

「そんな…、また、中に出すの…?」

「もちろん。セックスの醍醐味は中出しだろぃ。」

「やだ、私帰る…っ」


怖くなって服も着ずに逃げようとした私の手をブン太くんは思いっきり引っ張った。


「逃がすわけねーだろ、お前はこの先ずっと俺にヤられてればいいの。俺が飽きるまで、ずーっとな。」


ブン太くんはニヤリと笑いながらまた私の中に入りピストンを始めた。

私を突きながら彼は笑顔でこう言った。





お前はずっと俺の性奴隷だからな?
(天才的にイかせてやるぜぃ)





もう彼からは逃げられない。





20110609




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