もっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃもっちゃ。
八ツ橋うめぇ…。
坂田銀時は焦っていた。だが、焦ってないように見せるため、ひたすら八ツ橋を食べている。
一見冷静に見えるが、心の中で「S○S」の歌詞「おとこはオオカミなのーよ、気をつけなさいぃいい」がエンドレスリピートしている。熱唱してる。
ヤベぇええあああッ!!!!!! 太股しか目がいきませんんんん!!!! 食えんのか?食って良いの?
「ただいまアルヨー!!」
「あ、神楽ちゃん靴は揃えないと…ん?銀さん、お客さんいるんですか?」
ドタバタと広間に入る二人は、まず見知らぬ少女を見る。あ、新八太股見た。太股に釘付けじゃねーか。お前をそんな子に育てた覚えは無いぞ。
「あ、新八っつぁん、神楽ちゃん、お邪魔してます。…ん?新八っつぁん?神楽ちゃん?……あ。」
「あ、どうぞ、お構いなく…?」
「私、名前言ったアルカ?」
「間違えた。初めまして。眼鏡君とアルアル中華娘さん。お邪魔してます」
「いや、おせーからね」
「坂田千緒と申します。よろしくです」
「いやいやいやいや、時間は巻き戻らないからね」
もう隠しきれない。いや、隠してないけど。 何だか悪いことしてないのに、悪いことしてる気分。なんだコレ。
「ちちち、超能力!!私、昔から人の名前と寿命が見える能力がありまして」
「まじでか!!死神と何か契約したアルカ?!」
「え、でも俺、名前当てられてねーんだけど!!ねぇ、銀さんの名前当てて……アー――ッ自分で銀さんって言っちまったぁあああ!!」
「あんたら馬鹿ですか」
「あァ!?眼鏡は黙れよ。眼鏡割るぞ。テメーの寿命はあと10秒な。はい、じゅーう、きゅーう」
銀時は新八の眼鏡を掴む。ギチギチと眼鏡が悲鳴をあげている。
「あ、あの、坂田銀八さん?」
「……」「……」「……」
固まった。皆固まったまま私を見ている。私は何か間違えたのだろうか。 だってここは、私の世界のパロだから名前ってあってるんじゃないの?
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